暗い時代に心が引っ張られていたので、
北の丸公園を散歩してから帰る事にしました。
しかし、その前に九段坂公園へ。
九段坂公園は北の丸公園と千鳥ヶ淵の間にあり、
靖国通りに面している小さな公園です。
全景を撮ったつもりでしたが、帰宅後に確認したら撮り忘れていました。
まだ心が持って行かれていたようです。
九段下公園には銅像が2つあります。
どちらもかなり高い台に立っています。
こちらは品川弥次郎像。
尊王攘夷運動に奔走した長州藩の武士で、
明治政府樹立後はイギリスやドイツに6年間留学し、
帰国後は政治家として活躍したほか、獨協大学や京華学園を設立した方です。
と言っても、私もよく知らないんですけどね。
こちらは公爵で元帥陸軍大将の大山巌像。
高い台の上に騎乗像があるので、下からではお顔がよく分かりません。
こちらも像だけをアップで。
大山巌は薩摩藩の出身で、西郷隆盛のいとこ。
隆盛の弟の西郷従道とは盟友だったとか。
これでピンとくる方も多いと思いますが、
エドアルド・キヨッソーネが描いた西郷隆盛の肖像画の
顔の下半分のモデルと言われている方です。
あの肖像画に似てる?かな。
この像は元々、国会議事堂の前庭に建立されたそうですが、
敗戦後はGHQに撤去され、東京美術館に預けられていたそうです。
昭和44年(1969年)にこちらへ設置されたそうですが、
何故ここに設置されたのかは分かりませんでした。
九段坂公園の一番の見どころは、この高燈籠(常燈明台)。
明治4年(1871年)に、
道路を挟んだ向かいの靖國神社の入口に設置されましたが、
関東大震災後の帝都復興計画により、
急勾配だった九段坂を緩やかにする改修工事の際、
現在の場所に移設されたそうです。
当時は品川沖からも見えたため、灯台の役割も果たしていたそうですよ。
擬洋風で風見鶏もついた高燈籠は、大正レトロという感じで素敵。
大きな被害が出た震災の中、よくぞ残ったと思います。
久しぶりに行ったら、トイレが新しくなっていました。
以前は大山巌像の西側にコンクリート製と思われる古いトイレがあったのですが、
そのトイレは撤去され、大山巌像と品川弥次郎像の間に建てられていました。
屋根の辺りから出でいるのはドライ型ミスト。
実施期間や時間がトイレの壁に貼ってありました。
この公園、いつこんな感じになったのかと疑問に思い、
帰宅後調べてみたところ、東京オリンピックに合わせ、
2020年3月にリニューアルオープンしたそうです。
しかも隣接していた西側の消防署跡地も公園になったのだとか。
そういえば階段を見たような記憶があるのですが、
以前はアスファルトで舗装されただけの場所だったような…。
よく見てくればよかったと思いました。
今回のおでかけ
★千代田区立九段坂公園
住所:東京都千代田区九段南2-2-18
電話:03-5211-4243(千代田区環境まちづくり部道路公園課維持係)
駐車場:なし
公式ウェブサイト:千代田区立九段坂公園
こちらもどうぞ