いち林さんで美味しいラーメンを頂いた後は、
渋川市内で国道３５３号線に入り、一路西へ。
立ち寄ったのは道の駅 八ッ場ふるさと館。
八ッ場は「やんば」と読みます。
やんばと聞くと思い当たる人がいらっしゃるかもしれませんが、
民主党政権下で建設中止が決定されたものの、
自民党が政権に返り咲いた途端、再び建設に向かって動き出し
一時期世間を賑わせたあのダムです。
私は建設が中止された時にも行ってみましたが、
中止されているはずなのに重機が動いていて
中止どころか普通に工事が続いていたので驚いた覚えがあります。
あれがその後どうなったのか…。
途中展望台という表示があったのですが、激混みだったのでスルー。
そして道の駅 八ッ場ふるさと館の駐車場へ車を止めました。
正面の道の駅 八ッ場ふるさと館でダムカードがもらえるはずですが、
まずはダムを見るために駐車場の左手通路から橋に向かいます。
こちらが付替県道の県道３７５号線の不動大橋です。
建設中は湖面二号線と呼ばれていた橋で、
私は以前、この下を通っていた日本ロマンチック街道から
橋桁だけが立っている状態を見ました。
あの橋が完成され、袂には道の駅が出来ている…。
時間の流れと共に、無駄なダムでもゴリ押しで建設を進めると、
大きな公共事業が生じてゼネコンと地元政治家が儲かるんだろうなぁ
と目で見て実感できるようでした。
橋の上から見ると、木が切り倒され、地肌が見えていました。
必要なダムだったら仕方ないことかもしれませんが、
無駄なダムのために地元住民の住居やお墓を移動させ、自然を壊し、
観光資源の渓谷や温泉をダムの底に沈めていいのだろうか…。
手前を見ると、以前走っていた日本ロマンチック街道が見えました。
吾妻川の渓谷沿いに走るこの道の風景が美しく、
私の好きなドライブコースの一つでした。
あの道を、もう二度と通ることができない…。
上流側でも重機が唸りを上げていました。
あちこちで工事しているので、一体どこからどこまでがダムになり、
現在何をしているのかよく分りません。
八ッ場ダムは吾妻川に作られていますが、吾妻川は強酸性の水。
上流にある品木ダムは水を中和させ、
水質改善を図るために作られたダムです。
八ッ場ダムは治水と利水が目的のダムなので、群馬、東京、埼玉、
千葉、茨城、栃木も治水負担金を支払い、
栃木以外の１都４県は利水負担金も支払っています。
使い道のある必要なダムに税金が使われるのは仕方ないですが、
無くてもよいダムに国税や地方税がドバドバ使われる…。
ダム周辺は付替県道によって新しい道路や橋が出来、
新しい道の駅がいくつも出来ていますが、元を正せば税金。
いいのかなぁ･･･
建設中のダムを見て更にモヤモヤしてしまいましたが、
取りあえず道の駅 八ッ場ふるさと館へ戻ります。
そこにはダムの模型がありました。
模型を見ると、まだまだ山を削ることになるようです。
壁には八ッ場ダムの歴史が書かれたパネルがありました。
私が子供の頃から度々、
地元の新聞やニュースで取り上げられてたダムを巡る闘争。
建設、中止、建設と二転三転した辺りもしっかり書いて欲しい。
複雑な思いで模型とパネルを見た後、
窓口の女性にダムカードのことを聞いてみました。
すると数カ所を回るスタンプラリーをやるか、
有料のツアー参加でもらえるとのこと。
スタンプラリーは通過してきた激混みの展望台なども入っていたので、
もう戻るのは嫌だと諦めました。
八ッ場ダムは帰省すればいつでも行けますし、
夏休みなどの長期休みでもなければ空いているでしょう。
ダムカードはまた今度にします。
しかし、国土交通省の無料ダム見学ツアーとは別に、
昼食、ダムカード付きの有料ツアーを催しているとは！
ちなみにお値段はお一人様１，５００円で１０名様以上から。
または食事なしのツアーはバス１台３，０００円。
どちらもイイお値段ですな
ダムを受け入れ、ダムを利用して生きていくことを選択した
地元住民の逞しさを目の当たりにした八ッ場ダム見学でした
今回のおでかけ
★道の駅 八ッ場ふるさと館
住所：群馬県吾妻郡長野原町林１６５７－４
電話：０２７９－８３－８０８８
営業時間：八ッ場市場 ９：００～１８：００（冬期は１７：００）
八ッ場食堂 ９：００～１６：４５
レストラン ９：００～２０：００
Ｙショップ ７：００～１９：００
足湯 ６：００～２１：００
定休日：なし
駐車場：普通車 １７４台、大型車 ９台（無料）
公式ウェブサイト：道の駅 八ッ場ふるさと館
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