今回の電動車いすの中心は、C4またはC5の方(手首が動かない)です。
C6(またはC5B)の方での電動はヤマハのJWが主となるので、話を分けたいと思います。
上肢の機能障害が著明な頚髄損傷の方が実用的に使用できる電動車いすは、多くの施設においては海外(主に米国)製品が主流だと思います。
国内の電動車いすでも頑張っている業者さんもいらっしゃいますが、個人的な意見として、継続性や安定性の面でまだ勧めにくい状態です。
それではつづきです。
②外出する頻度,時間,距離,路面の状態
電動車いすの購入した人の中に、購入してもほとんど電動車いすに乗ら
ない人がいます。
車いすといっても電動なので、車やバイクと同様に使用しないでいると
電気系統やバッテリーが壊れます。
せっかく購入した高額の電動車いすがパーになります。
一度、壊れても補償期間(海外製は1年が多い)が過ぎると、自治体は耐
用年数の6年間は助成してくれません。
また、海外製は初期に動いていれば、ユーザーの使用方法が悪いと考え
るようで、壊れても簡単には対応してくれません。もちろん、製造メー
カーではなく、国内の販売元が可能な限り対応するとは思います。
よって、電動車いすに乗らずにベッド上生活をする方、電動車いすで出
かけないでひきこもる予定の方は購入するのを慌てないでください。
電動車いすはバッテリー能力が大幅に変わります。また、バッテリーの
寿命も変わります。
オプションで変更できる機種もありますので、10㎞以上の遠出をしたい
と思っている人は業者さんへ確認してください。
路面の状況で悪路も走行したいという方には、高いクッション性を備え
た車いすが必要です。
クッション性が低いと段差の時に上手くコントローラーが操作できず
事故に合ったり、段差で全身の筋緊張が高まり疲れやすいです。
また、車いすのクッション性(サスペンション能力)が低い悪路を長期
間にわたり走行していると、ベーシックモデルでは負荷のかかる部分が
破損する可能性があります。これも業者さんに確認が必要でしょう。
他にも頚損・脊損の方に役立つ情報がある私のウェブサイト
頚髄損傷.com
と ブログ村もよろしくお願いいたします。

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