『慣れ始めてしまった留置所生活』① | 突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

順風満帆な生活から一転。
突然の逮捕から社会復帰までの経験談を同じ悩みを持つ方や、その周りの方にお伝えしたいと思い、書かせて頂きます。
文章など、拙いところあるかもしれませんが、お許し下さい。

~『Yahoo!ニュース (顔写真入り)』からの続き~

 

※初めての方はこちらから見てみてください♪『突然の逮捕』

 

 

 

4日目が終わりを告げ5日目を迎えます。

お風呂を入ったせいもあり、いつもよりも
寝れた感覚がありました。

5日目が始まります。
今日から月曜日です。

普段であれば、前日子供のサッカーに付き合った
体がバキバキの状態で一番疲れている。
そして一番会社に行きたくない朝です。

それがどうでしょう。
会社行きたい・・・・。

人ってこんなにも変わるものなんですね。

洗顔して、なぜか美味しくない仕立ての
パンをもらい、暇時間に突入。

本格的に1時間ごとに800歩歩き、
合わせて筋トレをします。
時間については房から見える
場所に時計がついていたので
毎時間確認しながら行うようにします。
やっぱりこれをやっている時間は無に
なれる。
我ながら、いいアイデアでした。

そして午前中も終わろうとしていた頃、
突然

ピンポーン。

来訪者です。

ナニカの様子を見る限り、
私宛っぽい。
弁護士か?
そう思っていると、呼び出されます。

来訪者の名前を見ると・・・・。

妻です!!

来てくれないと思っていた。
それが、計算していくと
最短で来てくれている。。。

どんな顔をして会おうか。
そんな考えが脳裏をよぎります。

留「拒否することもできるけど
どうする」


拒否する人なんているのか・・・。

私「いや、会わせてください」

そう一言言うと、
面会室に向かいます。

そこには、5日ぶりに会う妻の姿がありました・・・。

会った瞬間どう言葉をかけていいか分かりません。

しばらく沈黙の後、


私「ごめん・・・。何も覚えていないくらい
泥酔した挙句、被害者に
ひどい事してしまった・・・」

と一言。

妻「私もごめん・・。今回の件で私も反省しないと
いけないと思った・・・」


私「!?なんで??俺が一方的に・・」

妻「いや、今回の件があって、色々、あなたのこと
会社の上司から聞いたんだ。そしたら、会社の中でも
随一にストレスがかかる部署でいつも、それを前向きに
乗り越えてくれていて感謝してるって言われた。
私はそんなこと全然気づけていなかったし、そんな会社
でストレス過多な状況のあなたに更に追い打ちをかける
ような酷い言葉を毎日浴びせてしまっていたと反省した。
会社の人たちはみんな、あなたが酔って陽気な感じで
やってしまったのは想像つくから、犯罪者のような
感じでは捉えてないって言ってたよ。
今回、私も反省した部分が他にも沢山あるし、
また家族で頑張って乗り越えていこう。
昔結婚したころ、そんな人じゃなかったじゃん。。。
しっかり反省して頑張ろう」


私「・・・・ごめん。ありがとう・・・」

思わず涙が出てきます。
そして、もう一つ気になっていたことを問いかけます。

私「子供たちとか近所はどうなっているの?」

妻「実は、不幸中の幸いで、全くそこには影響ないよ。
子供にはお父さんが今どうゆう状況かは話したけど、
馬鹿だなーって言ってるくらい。あんまり分かってないん
じゃないかな。」


私「じゃあ今のところは普通に生活できてるってこと??」

妻「昨日サッカー行った時は何も無かったみたいだし、
今日から学校だけど多分大丈夫じゃないかな。
アップされた記事も、本当に個人名で検索しないと
出ないし、一瞬地域ページでは出たけど、この地元の
ニュースのタグなんて誰も見てないんじゃない」


私「そうなんだ・・・。本当に良かった」

妻「そうだね。とにかく、今は反省して、
出てきてから考えよう。私も弁護士さんから
2日間で出れる内容だって聞いてたから出れないと
言われた時はびっくりしたけど。」


面会時間の終わりの時間になります。

なんとそこで、留置担当が口を開きました。

留「奥さん、今近所に何も知られていないという
事であれば、このことは絶対に近所に言わないで
ください。出来るのであれば親戚もです。
たとえどんなに信頼していようが、
言っては駄目です。その一言で、子供たちが
辛い目をあう可能性があります。絶対に
今の状況を耐えてください」


妻、私「!?」

二人ともびっくりしましたが
頷きます。

そして、面会室を去る私と留置担当。

留「あなたたち家族なら大丈夫です。心配せずに
弁護士に全てを委ねてしっかり英気を養ってください」


私「ありがとうございます」

何この、見た目「ミルキ」内面イケメン留置担当。
私が部屋を出る頃、私は妻との話より
この留置担当通称「ミルキ」の最後の
発言が印象に残ったのは言うまでもありません・・。
※ミルキはハンターハンターキャラです笑

 



 

~『慣れ始めてしまった留置所生活』②へ続く~