(抜粋)
残念ながら結局のところケインズ経済学はあまりにも複雑な高級機であり過ぎて、英国では本来の設計目的のためにはほとんど役に立たなかったと言わざるを得ない。
また大恐慌のための武器としても、現実には登場が遅すぎて実質的な貢献はほとんどなかったし、戦後の6 0 年代に米国で本格的に使われ始めた時には、必然的に本来の設計目的とは少々違う状況下に投入される格好になり、むしろ暴走による害が目立った。このように見てみると、結局ケインズ経済学は実戦ではどこでもあまり役に立たなかったという冴えないことになってしまうのだが、しかしこの「活躍の場がなかった高級機」はむしろそれをばらして部品にしたとき、その設計に際して後に与えた影響という面で巨大な功績があったのであり、その点からする限りこれは紛れもなく名機の中の名機であったと言える。
例えば「投資と貯蓄が一致しなければならない」というマクロ経済学の基本原理なども、基本的にこれによって確立されたのであり、G N P の概念などもそれによって初めて経済学に採り入れられた。実際現在の経済学で設計に際してその影響を受けていないものは一つもないと言って良く、反対する陣営にさえそれだけの影響を与えたというところから見ても、これがいかに大きな経済学の革命であったかがよくわかるのである。
(コメント)
ケインズ経済学の理論はパーツとしては成立しているようだ。あと組み立てるのがということなのかな?
それと誰の利益を代表するかということで採用・不採用が決定する。
国レベルで考えると少なくとも日本はケインズ経済という考え方に恩恵を世界一受けた国の1つのようだ。
残念ながら結局のところケインズ経済学はあまりにも複雑な高級機であり過ぎて、英国では本来の設計目的のためにはほとんど役に立たなかったと言わざるを得ない。
また大恐慌のための武器としても、現実には登場が遅すぎて実質的な貢献はほとんどなかったし、戦後の6 0 年代に米国で本格的に使われ始めた時には、必然的に本来の設計目的とは少々違う状況下に投入される格好になり、むしろ暴走による害が目立った。このように見てみると、結局ケインズ経済学は実戦ではどこでもあまり役に立たなかったという冴えないことになってしまうのだが、しかしこの「活躍の場がなかった高級機」はむしろそれをばらして部品にしたとき、その設計に際して後に与えた影響という面で巨大な功績があったのであり、その点からする限りこれは紛れもなく名機の中の名機であったと言える。
例えば「投資と貯蓄が一致しなければならない」というマクロ経済学の基本原理なども、基本的にこれによって確立されたのであり、G N P の概念などもそれによって初めて経済学に採り入れられた。実際現在の経済学で設計に際してその影響を受けていないものは一つもないと言って良く、反対する陣営にさえそれだけの影響を与えたというところから見ても、これがいかに大きな経済学の革命であったかがよくわかるのである。
(コメント)
ケインズ経済学の理論はパーツとしては成立しているようだ。あと組み立てるのがということなのかな?
それと誰の利益を代表するかということで採用・不採用が決定する。
国レベルで考えると少なくとも日本はケインズ経済という考え方に恩恵を世界一受けた国の1つのようだ。