キョロザワールド解散によせて | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
  もう解散しかなかった解散しかなかった解散しかなかった。

その発表は突然だった。

その後送られてきたメルマガには、音楽を続けていくことが困難になった理由が、切々と綴られ、それから、我々ファンへの感謝の言葉と、本日12月10日に行われるラストライブのお知らせで締めくゝられていた。

自分は、なんとなく、理解っていた。たぶん、多くのファンも、解っていたと思う。


自分がキョロザワールドという音楽を初めて聴いたのは、2010年8月20日。
あの日。自分のいろいろなことが解決し、実に1年半ぶりに吉崎硝子さんのライブを観に出かけた、東京渋谷のライブハウス代官山NOMAD。
そこで、硝子さんと対バンだったのが彼女だった。

キョロさんの第一印象は、正直全く記憶に無い。あの日は、硝子さんしか見えなかった。



次にお会いしたのは、翌2011年5月。その次は8月。
キョロさんは硝子さんの友人で、硝子さんのライブを何度も観に出かけるようになっていた自分は、当時共演することが多かったキョロさんのステージにも、だんだんと惹かれていきました。







10月に行われた硝子さんとのツーマンライブの少し前、キョロさんのCDシングルを通販で購入。そして、ツーマンの日にアルバム「空をすくうスプーン」購入。

当時の自分のmixi日記に、彼女の印象としてこんな記述があります。

キョロさんと話していて思うのは、相手に緊張させない人だなということ。
独特の不思議な感性の持ち主。
過去日記では、硝子さんのことを水のようにゆっくり浸透してくるようだと何度か書いているのですが、キョロさんはまるで雲のようです。フワフワと、形があるようで無いような、掴めるようで掴めないような、そんな雰囲気を感じました。





キョロさんに最後にお会いしたのは、忘れもしない、2012年3月31日。

この日以降、東京までライブを観に出かけるのは非常に困難になったけど、キョロさんがある時期毎晩のように行っていたツイキャス放送は、燈臺のように私を照らし、3.31の日付けが入っている「全部が私、全部が君」のCDとともに支えてくれた。



「星の命のように」。
最後の夜勤の日、坂みちをふり返って空を見上げ、この曲を思い出したっけ。


今日のライブ、なんとか行けないかと思ったけど、やっぱり無理のようだ。

いつか、ステージへ戻ってくることもあるのかな。

また会う日まで。ばいばい。