星巡る方舟 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
今日は仕事が朝の1件だけだったので、久しぶりに映画観に行きました。

宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟。
昨年テレビ放映された同作品の劇場版です。

ヤマトのリメイクというと今までロクなものがなかったのですが、このシリーズは本当によくできており、その劇場向けオリジナル作品ということで楽しみにしてました。総集編の追憶の航海は行けなかったのですが、これは観にいけてよかった。

ヤマトがイスカンダルへ到着してコスモリバースシステムを手にし、地球への帰路、テレビシリーズでデスラー総統が逆襲してくる前のはなしを描いています。

冒頭、テレビシリーズではデスラー総統の暗殺に失敗し、射殺されたぜ―リックの戦艦ゼルグートII世が登場。
ぜ―リックの死後、艦長のランデベルが指揮を執り逃走中だったようですが、そこに現れたのは、テレビシリーズでもガミラス人と敵対する勢力として描かれていたガトランティスの艦隊。
艦隊旗艦は、旧作の宇宙戦艦ヤマト2に出てきた戦艦メダルーザのリメイク。
「なんだ、なにがいったい」と、やはり旧作ヤマトの七色星団の戦いに於いて終盤で戦局をひっくり返されたドメルが放った台詞と同じものをランデベルが云うのがおもしろい。
ヤマトの46サンチ砲も通用しなかったゼルグードの正面装甲をあっさりと打ち破る決戦兵器、火炎直撃砲。

実は2199の七色星団の決戦で生き延びていた空母ランベアと、ドリルミサイルを運んだ爆撃機ガルント。
旧作では単なるやられ役に過ぎなかったランベア艦長のバーガーが魅力ある人物として描かれていたり、空母を撃沈する戦果をあげたものの陰が薄かった沢村や、ちらっとしか出ていない桐生がメインキャストに据えてあり、一部で評判がよくないようですが、叮嚀に作られた良作だと感じました。

ネタバレになるのであまり書けないのですが、終盤で正体を知った古代とバーガーがお互いに銃を向けるくだりのシーンが好きですね。
地球人もガミラス人も、お互いに仲間を殺されている。激しい憎しみが渦巻かないとおかしい。
でも、ふたりは銃を下ろした。
日本もかつて戦争をして、殺したり殺されたりした。
今はそんな相手國と、時にはいがみ合ったりしながらも共同でいろいろなことをしている。
簡単なようで難しい、平和とはなにか、愛するとはなにか、赦すとはなにか、いろいろと考えてしまう作品でした。
来年は白色彗星が出てくるのかなと、なんだか期待させる終わり方。


帰りに献血し、前からしようと思っていた骨髄バンクも登録してきました。

その後本を買いに行ったのですが、途中道路の側溝に自転車の車輪がハマり、1回転して転倒。
両手を強く打ってしまい、とても痛いです。
もしかしてヒビが入ったかもしれないので、明日の午前中の2件の仕事が終わったら病院で検査してきます。