セルリアンブルー(後篇) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
今から2年前。2010年8月15日。
夜明け前出かけてまずは可也(かや)山に登り、その後芥屋の大門(けやのおゝと)というところを目指しました。
芥屋(けや)漁港から遊覧船が出ていて、それに乗って見に行く筈だったのです。
しかし時間をかけて芥屋までたどり着くと、天候は快晴でしたけど遊覧船は欠航。後で分かったのですが、強風波浪注意報が出ていたのです。
出かける前にその点を確認しなかった。ミスでした。

その後、芥屋海岸まで非常に遠いということもあり、あの遊覧船に乗る機会のないまゝ今まできました。

ずっと心残りだった芥屋の大門を巡る遊覧船に乗る為、糸島半島の先端を目指して、幣(にぎ)ノ濱の海岸沿いを通る通称サンセットロードを、霞とともに走り抜けます。

1991年式。車齢21年半を誇る我が自転車。
今では消滅してしまったゼブラ自転車の数少ない生き残り。
もう少し頼む。

14時頃、久しぶりに芥屋へ到着。
と、あまりに久しぶりで、芥屋漁港ではなく、芥屋海岸(海水浴場)へ来てしまいました。ちょっと引き返し。
ちなみに、この海岸を歩いて行くと閉鎖したホテルの廃墟があり、その裏にある登山口から以前登った立石山へ行くことができます。

程なく、ようやく到着。
今度は事前に警報や注意報が出ているか確認して出たので大丈夫。
窓口へ行くと、ちょうど今から14時15分の便が出るとのことで、ちょうどよかったです。もしこれを逃すと45分待ちとなるところでした。

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10数人程の乗客とともに、20人乗りの遊覧船大門(おゝと)丸に乗船しました。いよいよですね。

芥屋の大門。
日本三大玄武岩洞の一。天然記念物にも指定されています。

※以下、案内板の説明より。
深成岩(角閃花崗((かこう))岩)を破って噴出した玄武岩柱の集合が、海上にそそり立つ断崖となって高さ64m長さ180mの小岬角(しょうこうかく)を成して玄界灘に突出している。
その裂挙は海蝕の為、奥行90m幅10~2mの洞窟を形成し、西側の急斜面は海蝕で裸となり長さ30mの玄武岩柱が美しい柱状節理を成している。
古来より、洞窟天井より落ちる水滴を躰に受けると、中風に罹らないと伝えられる。

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ゆっくりと動き出す船。
遠くに、芥屋海岸の廃墟ホテル。
程なく、以前船で行ったことがある姫島も見えました。

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六角柱、八角柱の集合体のような、独特の威容の巨大な岩塊が目前に迫ってきました。

船は回り込み、この小型船が入るほど大きな洞口へ向かいます。

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洞窟内部で停船。
狭いですが、デッキに上がって写真撮影できるようです。
船のすぐ横に洞窟の壁面があり、触っておられる方も。
自分もISOの設定を急いで変えて撮影を試みましたけど、内部は暗い上揺れる為、だいぶピンボケしてしまいました。こんなときGRは辛い。

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洞口を離れる船。
僅かな時間でしたけど、貴重な経験でした。

セルリアンブルーと三角帽子。
それにしてもすごい迫力。ワイルドですね。

45分の遊覧は終わりました。
港へ戻り、ちょっと休憩。アクエリ2本とも無くなってしまったので、自販機で補充しました。

日焼け止め塗るの忘れて出たので、腕が真っ赤で痛い。

この後再び二見ヶ浦へ戻り、夕日の写真撮りたいなと思ったのですが、日ノ入まであと3時間以上あり、この炎天下で待ち続けるのは体力的にちょっと厳しい。
諦めて帰路に就きました。

またいつか。




この日の「霞」のサイクロコンピュータのデータです。
走行時間:4時間28分47秒
走行距離:76.61km
平均速度:17.1km
最高速度:38.7km

携帯電話ウェルネスの歩数計。
11652歩、7107mでした。


旅というものはそれを感じた人の数だけあり、大切なことはそれを「感じられる」かどうか。
交通手段は自転車と徒歩のみ。離島だけ船に乗る「ちいさい旅」。

今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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