相曽晴日西日本ツアーライブレポート(後篇) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
11月6日。

前日に岩国市で行われたライブレポート日記をギリギリまで書いていてすっかり遅くなり、15時40分頃自宅を出ました。
今回の会場は近い。先日修理した自転車を誘いました。

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会場近くの地下鉄大濠公園驛辺りに来ると、登ってきた月が見えました。

開場は16時半。その10分前に到着。
入り口のところで、今回のライブを企画してくださったヒサノさんと久しぶりの再会。と書きたいところでしたけど、ヒサノさん若宮の顔忘れてるし(笑)、まぁ無理もないです、一度お会いしたきりですから。
6月4日に大阪へライブ遠征してはるひさんのライブ観に行ったときに、偶然彼も同じように福岡から遠征しておられ、福岡にはるひさん呼びたいねという話で盛り上がりました。
それ以後、メールで時々連絡を取っていました。
その彼が、僅か半年も経たずに相曽晴日福岡公演を実現させました。前日のきこさんもそうですが、はるひさんのファンはこんなエネルギーのある人が多い。本当にすごい人たち。

開場です。
今回の会場は中央区荒戸にあるライブハウス&クラブPERCE。4年前にオープンと、比較的新しいハコですね。
入って左手がドリンクカウンターで右手がステージ。通路でつながっています。スコッチをロックで。

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相曽晴日デビュー30周年記念CD“ただいま”発売記念ライブツアー 福岡PERCE

※第一部セットリスト

コーヒーハウスにて
水彩画
窓辺のプリズム
海が見たくて
男と女で

時の彼方




観客は思いのほか入っていました。だいたい50人弱くらい。
盛大な拍手のなか、中央のキーボードに坐ったはるひさん。

  ♪こんなに集まってくれて嬉しい~
  ♪今日は記念すべきいちにち
  ♪みんなに逢えて嬉しい~

こんな感じにキーボードでメロディーを弾き乍ら、それに合わせて謝意と今日は2部構成になっているといったことを語るはるひさん。
ライブ開始です。

岩国と同じく、前半は過去の相曽晴日として80年代の曲を演奏。

「コーヒーハウスにて」に次いで演奏されたのは、岩国でタイトルの発表だけあった「水彩画」。
福岡でのはるひさんは、前日のテンネン?ぶりが無かった事のように、終始落ち着いた印象。
大阪でいつも見せてもらっている、時おりちゃめっ気を発する「いつもの」はるひさんに戻っていました。
やはり岩国のハメ外しは特別だったのでしょうか。自分はそう感じました。

サポートのキーボード板倉賢林さんと、パーカッションの赤間慎さんを紹介。

MCは汗の話。
以前のライブでも聞かせてもらいましたけど、とても汗かきなのだそうで、友人からタオルで顔や手以外のところを拭くのはやめてくれとよくダメ出しされるそうです。

それから、福岡へ来る途中通った山口県下関(しものせき)の話。
下関は以前は赤間関(あかまがせき)と呼ばれていたらしく、源平合戦の最後の戦場になった壇ノ浦で敗れた赤間氏の人々が赤間さんの実家がある宮城県石巻(いしのまき)市方面へ落人(おちゅうど)として逃げ延びたのが赤間家のルーツではないかとのことでした。
赤間さんや実家の方は、その場所にある赤間神宮へ御參りされたそうです。

「窓辺のプリズム」「海が見たくて」「男と女で」を一気に演奏。
コーヒーハウスにてと窓辺のプリズムは、演奏はサポートのふたりのみで、はるひさんはキーボード席に坐ってうたいました。

前回の福岡公演のことを憶えている人はいますかとの呼びかけに、どなたも手を挙げませんでした。
大半の人は、はるひさんが未だ音楽活動をされていることを知らなかったようでした。

デビュー曲の「舞」、それから「時の彼方」を演奏し、前半終了。




※第二部セットリスト

公園~ただいま~
贈るうた
ムカエニキテ
しあわせになろう
バニラアイス
やさしさのリレー
月の庭 雲のゆりかご
花霞
睡蓮

※アンコール(1)

プラネタリウムの丘
おいしい時間

※アンコール(2)

ビルディンググレイ
世界でいちばんっ




後半は、今の相曽晴日として新アルバム「ただいま」からの演奏。

前日に観客の誕生日を祝った「贈るうた」ですが、この日もミラクルが。
今日は会場にお誕生日の方が、とはるひさんが話すと、左前列あたりの女性観客たちがびっくりした様子。
彼女たちは、はるひさんの親友で「花ぬすびと」のヒットで知られる音楽家、明日香さんの友人たちだそうで、この日のライブも明日香さんから直接メールをもらって知り、駆けつけたのだそうです。

 今日はキョウコの誕生日♪

そのなかのおひとりの名前に歌詞を変えてうたう、はるひさん。音楽家って素敵な商売だなって思いました。

「ムカエニキテ」のMC。
はるひさんはある日、引き籠りをしていた子どもとその親のことを伝えるTVのドキュメンタリー番組を見たそうです。
子どもが将来困らないようにガンバレもっとガンバレと愛を持って伝え続けて育てた両親と、その期待に応えようとガンバった子ども。
子どもはいつか、親の過剰な期待に応えられなくなってしまった。
お互いが相手を思い遣っているのに、それがすれ違ってしまった。

「しあわせになろう」「バニラアイス」のMC。
ひどい汗かきな為はるひさんずっと髪型は刈り上げだったのが、人生初で髪を伸ばしているという話。
はるひさんの息子さんも相曽の血を受け継いだ汗かきが悩みだそうで、それを解消する薬を開発する仕事に就きたいと話しているとか。
そんなはるひさんの息子さんも高校三年の受験生です。
バニラアイスでは板倉さんが鍵盤ハーモニカを持って立って演奏し、この終盤のソロがカッコよかった。その板倉さんに手拍子を促され、盛り上がりました

「やさしさのリレー」はやはり岩国と同じようなMCでしたけど、この曲が生まれた切っ掛けとなった、はるひさんが助けてもらった人は福岡の友人とのことでした。
それから、このライブ前に地元のLOVE FMに出演させてもらったとも。
赤間さんの石巻、亘理、磐木での被災地支援の話もあり、観客は聞き入っていました。
岩国と同じく2度練習し、全員で大合唱。手拍子仕掛けようかと思ったのですが、初、またはかなり久しぶりの相曽晴日の方が多そうで、いっぱいいっぱいのような雰囲気がしたので止めておきました。

後半はこんな感じで全く同じセットリストでした。
PAはかなり良い感じで鳴っていました。

鳴り止まない手拍子。アンコールです。
またも泣く、はるひさん。
企画してくださったキューちゃん(ヒサノさんのことで、はるひさんたちには何故かそう呼ばれるようになったとおっしゃってました)やチームはるひメンバーをはじめ、このライブの為に動いてくれた方々の名前をひとりひとり挙げ、謝意を述べておられました。

板倉さんとのやり取りの後「プラネタリウムの丘」「おいしい時間」を演奏し、ステージを後に。
しかし手拍子はまだまだ鳴り止みません。2度目のアンコールです!

ひとりでステージへ上がるはるひさん。
チョイチョイと手招き(笑)。
もう予定の曲は全て演奏したらしく、囃したてればイイですかと板倉さん。
あ、そういえば板倉さん、獅子舞のお囃子もされているそうで、そちらは重要無形文化財とかおっしゃってたかな。譜面に起こせないからねと板倉さん、なんかやっぱりこの人好き。
赤間さんは、レパートリーが多すぎるんですよと苦笑いを浮かべて、板倉さんとふたり、はるひさんの示した曲の譜面を探しています。

譜面探している間なにか演っちゃうかとはるひさん。盛大な拍手と歓声。
パラパラと譜面をめくって何気なくビルディンググレイとつぶやくと、また盛大な拍手とイエイの声。
体力がいる曲だけど演っちゃうかと、演奏。
これずっと聴いてみたかった。実は前日に板倉さんと話していて明日は同じようなセットリストになるけど何かリクエストはと訊かれ、この曲が聴きたいと話したのです。よかった~
これはアンケートに書いたのですが、この曲が発表された時のヒリつくようなボーカルは影を潜め、やさしいうた声になっていました。
ご結婚ご出産そして子育て、そんな経験を経て、はるひさんのなかのオンナの業のようなものは薄れて、やさしくなったんだなって感じました。

ラストは再びチームはるひで「世界でいちばんっ」。
とても予定に無かったとは思えない、お見事なセッションで西日本ライブツアーは幕を閉じました。




たくさんの人がCDを買い求め、サインをしてもらっていました。嬉しいですね。また次回あるかな。
「やさしさのリレー」の義捐金をまた託し、CDRはもう持っているので断ったのですが、あなたが手にして次の人にCDをリレーしてほしいとスタッフさんに告げられ、もう一枚手にしました。

はるひさんと話しておられた、明日香さんの友人たちにもあいさつ。
福岡市の更に西にある糸島市にお住まいのYさんは、明日香さんの熱心なファンでもあり、岩国のきこさんと同じように何度か明日香さんを糸島へ呼んでライブを行っているすごい方。
自分も明日香さんは好きでアナログ盤を持っている。一昨年行われたそのライブのことを終演後に明日香さんのホームページで知り、行きたかったですと伝えました。

はるひさんの親友でもある明日香さんは癌が再発して闘病中。
自分も、mixi日記には何度も書いていますが、2004年にファンだった音楽家の岡崎律子さんを癌で亡くした経験があります。
2000~2002年の苦しかった頃、たくさんの励ましをもらったのに、遂に彼女に会えずじまい。
その経験から、会える人には多少無理をしてでも会いに行こうと考えるようになりました。
明日香さんの復帰を、この場を借りて心よりお祈りします。

はるひさんにあいさつ。
さすがに車での移動はお疲れでしょうね。自分も岩国福岡の移動は大変でしたもの。
CDRにサインを入れてもらい、あらためてはるひさんからもリレーを託されました。
実は久しぶりの福岡公演ということもあり、お花を贈ろうと思っていたのですが、最初に書いたとおり日記を書いていてすっかり遅くなってしまい立ち寄る時間がありませんでした。
それが心残りですね。

キューちゃんこと、ヒサノさんにもあいさつ。

チームはるひの皆さん。また会いましょうね。また大阪へ押しかけちゃうぞ(笑)。




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