やさしさのリレー (五) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所


應援ソングをリレーする日記。5回目は、先月この福岡で行われたツーマンライブを観に行ったタイナカ彩智さんが、かの震災後に追悼と復興への祈りを込めて制作した「空へ届け」です。

彼女は兵庫県加古川市ご出身で、8歳の時に阪神淡路大震災も経験したそうです。震災時は東京の自宅におられたそうで、メジャーを後にして自身のレーベルを立ち上げ、ようやく新アルバム発売にこぎつけた矢先でした。
被災地の惨状に、落ち込んで無気力になったとあります。心中、お察しします。
そんな頃、かつて彼女が所属していた加古川少年少女合唱団向けの東日本大震災犠牲者を追悼する合唱曲の制作を依頼されました。
依頼したのは、合唱団を主宰する彼女のお母さま。

「子供たちのピュアでどこまでもまっすぐな歌声が、きっと空に届きますように。」
彩智さんが想いを込めて制作した作品。
何かを感じ取ってもらえれば倖いです。




空へ届け~東日本大震災 祈りの歌~

1.小さな願い事が いくつも消えていった
大好きな友達の 命の声が
泣いている 僕の肩を
いつだって 励ましてくれた
その笑顔が 見えてるから もう泣かない
忘れないよ 君の事 忘れないで 僕の事
大きな声で空へ (空へ届け)
そして明日へ向かうよ 未来信じて歌うよ
星の光が照らす 明日へ

2.大きな夢が今 いくつも消えていった
大好きな友達の 希望の声が
悔しくて 僕は胸を 
思い切り掴みながら
その涙を無駄にしないと約束した
忘れないよ 君の事 忘れないで 僕の事
また何処かで会おうね (空へ届け)
そして叶えてみせるよ 君と誓い合った夢
星の光が照らす 明日へ

忘れないよ 君の事 忘れないで 僕の事
大きな声で空へ (空へ届け)
そして明日へ向かうよ 未来信じて歌うよ
星の光が照らす 明日へ

作詞作曲、タイナカ彩智
ピアノ編曲、大嶽香子
指揮、田井中由機子
指導・協力、田井中悠美
歌、加古川少年少女合唱団
ピアノ伴奏、今井美保
「空へ届け~東日本大震災 祈りの歌~」より。




もう1曲。彼女が震災後に制作した「LIFE」を、ライブバージョンで。