リベンジマッチでお好み焼き自作 | タイトルが決まらぬ

タイトルが決まらぬ

ゲーム→ピクミンブルーム、FGO、真・女神転生各種
アニメ→まどまぎ(神)、勇気爆発バーンブレイバーン、メイドインアビス、がっこうぐらし、DRIFTERS他なんでも好き
音楽→へびめた、Kate Bush

お好み焼き。

それは大阪人にとっての不変のソウルフード。

…あ、ごめんなさいごめんなさい。広島の方ごめんなさい。

今日はそういうハナシじゃないんでごめんなさい。


先日、休みの日に珍しく午前中に目が覚めたため(つまり休みの日は夕方まで寝るのが常だw)

久しぶりにスパワールド(いわゆるスーパー銭湯)に行ってきました。


午前2時間風呂に浸かり、丁度お腹も減ってきた12時半頃。

まだ入り足りなかったし、マッサージも受けたかったので退場する選択肢はありません。

となると館内にある飲食店でご飯を食べることになるのですが。


館内にあるラーメン屋は前に行ったことがあり美味しかったのは覚えてましたがラーメンの気分ではありませんでした。

それよりも!

一人暮らしを始めてからずっと、お好み焼きに飢えてましてw

大阪人の習性なのか、定期的に食べたくなるんですよね、お好み焼き。

でも私、粉モンは好きだけど小麦粉は嫌い(意味不明)なので、家に小麦粉(薄力粉)とか置いてません。

何年も置きっぱなしにすると絶対に虫が湧くからさー。。。

なので、コンビニやスーパーで出来合いのお好み焼きを買うんですけど、やっぱあんまり美味しくないんですよね。

鉄板でジュー!っと音を立ててるやつをハフハフすんのが美味しいに決まってます。

で、目に付いたのが館内の大手チェーン店のお好み焼き屋でした。


時間が時間なだけにけっこう混んでまして。

少し待たされてから席に着いた時には、けっこうなハラヘリでした。

正直、ここのお店はあまり好きではない味なんですが、こんだけ腹へってりゃ何食ってもウマイだろと思ってました。

…若かったのかな…フ…


大阪のお好み焼き屋は店によってスタイルがまちまちで、

・厨房でスタッフが作った完成品を持って来られる(客席の鉄板は保温のためだけに使う)

・タネだけ持ってこられて客が自分で焼く

・自席で、店員が目の前で作って焼いてくれる

というパターンがあります。

この店は「自席で店員」のパターンでした。


ぶっちゃけ、この時点で「しまった…」と思ってましたw

私は自分で焼きたい派。もしくは厨房で作ってから持ってきてくれと思います。

目の前で他人が焼く意味が解らない。

観光客の人とかだと物珍しいかもしれませんが、大阪人にとっては幼少の砌から日常的に目にする光景ですし、家庭によっては小さい頃から自分で焼くように躾けられる人も居ます。


まあ…でも…ここの店って昔から客の目の前で作るスタイルだし、失敗はしないよね…?

なんて思ってました。

…若かったのかな…フ…


私は「豚玉モダン」を頼みました。どれだけハラヘリだったかご想像いただけると思います。

大阪のモダン焼きは広島のお好み焼きと違って、完全に「お好み焼き+焼きソバ」です。

焼きソバの上にガッツリぶ厚いお好み焼きが乗ってると思いねぇ。


通常の作り方はこんな感じ。

1.鉄板の片側で豚バラ肉薄切り3枚(店によっては2枚)焼きます。

2.山盛りのキャベツの微塵切りとタネを良く混ぜます。

3.肉に火が通ったらいったん引き上げて2のタネに混ぜるか、

または焼けている肉の上から2をよく混ぜながらブチ撒けて焼いていきます。

けっこうキャベツが散らばるので、コテ(←大阪弁?普通はヘラ?)を使って丸く整形して行きます。

4.鉄板の空いているほうの場所で焼きソバを焼き始めます。

水をかけてほぐしながらなので、ここで一回目の「ジュワー!!」が楽しめます。

焼きソバは、お好み焼きの焼け具合を見ながら、塩こしょう、ソースでの味付けまで済ませます。

5.お好み焼きが焼けてきたらひっくり返すのですが、着地点が焼きソバの上になるようにし、また丸く整形します。

鉄板側ではなかったほうの生地がまだ生なので、ここでソバと一体化するようにコテで軽く左右に振ったりはします。

絶対、絶対上から押し付けたりしちゃいけません。硬くなります。

6.モダン焼きは火が通りにくいので、フタをして蒸し焼きにします。ゆーても2~3分です。

7.フタを取ったらここからがお好み焼きの命。

ソースを溢れんばかりにかけ、「ジュワー!!!」の音と香ばしい香りを堪能。

お好みでマヨネーズをかけます。

その上に、これもお好みで青海苔、鰹節をかけます。

湯気に揺れる鰹節のダンスを見ながら、さあ召し上がれ!


なんですが。


マジでドン引いたわー…。

店員さんは爽やかな接客だったんですけどね。

タネの中に生の細切り肉が入ってるんですよー…。

内心「え?豚肉やんね????モダンやで?火、通るん????」とドッキドキ。

てゆーか、「豚玉」は「豚肉」が主役なので、細切り肉とか有り得んwwwww

普通は薄切りでも1枚肉を使います。そのほうが豪華に”見える”からです。

この時点でガッカリ感ハンパないwww


目の前で、タネを混ぜながら鉄板に…ブチ撒け…やがった!

普通そんなに飛び散らんって!どんだけ不器用やねん!


実はもうこの時点で「自分でやる」と言いそうにはなってたんですけど。。。


まぁ、飛び散ってもコテでまとめますし?

まとめ…まとめ…って!

うわーーー!(焦)

上から押すなーー!何回押すねん!こら!叩くなーーーー!!何すんねんワレぇーーー!


びっくりです。

まだ上のほうは生なのに、この時点でカッチカチ。

明らかに、食べるまでもなく不味いよ、コレ。


もうすでにガッカリよりションボリです。

これに1000円払うのか。完食できるかな…と遠い目になってました。


「では、焼き上がりまでお待ちください」ニコッ☆

うん。とっても素敵な笑顔です。イケメンです。

でも頼む!せめてこの後の工程は他の人に代わってくれぇぇぇぇ!!(内心涙目)


忙しいせいか、はたまた時間はちゃんと計ってたりして正しいのか不明ですが、完 全 放 置。

頼む。たまに様子見に来てくれよ…。もう上のほう乾いちゃってるよ…。(涙目)

コレ絶対、下は焦げてるよね?

(コテで少し浮かして見る)

やっぱ焦げてますが?けっこうヒサンな色になってますよお兄さぁん(悲痛)


モダン焼きじゃなかったら自分でひっくり返してます。

でも私、鉄板ではコテ2個ないとひっくり返せないからどの道できてないと思うけど。


しばらくしてからお兄さんが焼きあがった状態の焼きソバを持って登場。

(え…それ…味付けしてある?めっちゃ中華麺の色してるけど…?)

コテでお好み焼きを持ち上げてみるも、真ん中が生のままなので持ち上がりません。

「まだちょっと焼けてませんね。もう少しお待ちくださいね」ニコッ☆

焼きソバも一緒に退場…って…。

もう全部置いといてくれたら自分でやりますぅ…。


火が強すぎるんですよね。焦げてるのに中まで火が通ってないって。

もうこのへんになってくると「もういいやー…」と諦めムードw


ちなみに、全部自分で焼くスタイルの店だと火加減まで自分で調整しますよ、大阪人。

でも店員お任せスタイルの店では客が手を出すのは野暮です。

てか失礼です。何しろ相手はプロなんですから。


しばらくしてお兄さんと焼きソバ再登場。

ここでようやく焼きソバが鉄板にリリースされます。

そこで驚愕の一言。

「鰹節はおかけしてもいいですか?」


え…?今なんて?

鰹節?なんで?


あ、ちなみに、鰹節は歯にくっつくからイヤと断る人も居るんですよ。

…て、そこじゃなーい!!!!


このタイミングで鰹節????なんで????

戸惑いながらも「え、はい。」と答えると、お兄さん、焼きソバの上に山盛り鰹節を…!!!

(うぎゃーーーーーなにすんねんここで鰹節とか頭沸いてんのかワレぇーーーーー)

↑内心これくらいビックリしてましたw

だって、この時点で鰹節乗せちゃったら、あとから生の部分とドッキングしてシオシオになるじゃないですか。

ソースの上で踊る鰹節じゃなくなります。

この時点で入れるなら花鰹じゃなくて粉鰹だよぉぅ…。

だって水分吸った花鰹って絶望的に切れないんだよぉぅ…。


まぁ…でもこれはお兄さんのせいじゃないですからね…。

この店のレシピなんでしょう。…多分…。

え、「豚玉」と「焼きソバ」ってオーダーと間違えたわけじゃないよね?

(これだと焼きソバの上に鰹かけて完成ですから)

信じていいんだよね???


それが証拠に、もうカピカピになったお好み焼きを焼きソバ(の上の山盛りの鰹節)の上に乗せてくれました。

まだ持ち上がらない気配でしたが強引に力技で返してくれました。

うん。真っ黒www

もうムリw見た目だけでムリwマズイ確定wwwちょwwwマジムリwwww


すでに上のほうは乾いてたのでソバとくっつくわけありませんが、お兄さん、笑顔を崩さないままギューギュー押し付けて無理矢理一体化を図ります。

イヤwwwダカラソレwwwwムwwwリwwwwww


「片面が焼けるまでまたお待ちください」ニコッ☆


すごいな、そのプロ根性。

もうだって、見たら解るでしょ。失敗したってw


もうその時点で完全に火が通って食える勢いなんですが、ソースがないんですよ!席に!

ソースかかってないお好み焼きなんて食えないでしょう。


しょうがないから待つんですが、ここからまた5分ほど放置…。

もう焼けてるって!頼むってぇー!!!(滝涙)


忘れた頃にお兄さん再登場。

「ソースと、マヨネーズは大丈夫ですか?」ニコッ☆

「はい…お願いします…」(もううつむき加減。むしろその爽やかな笑顔に腹が立つほどに…)


そして最後のサプライズ☆


ヒィッ!!!ウギャーー!!ソースかけすぎじゃヴォケェぇぇそれ人間の食える量と違うやろ血圧上げて市ねってことかなにさらすんじゃワレェェェェ


すごかった。本当にすごかった。

いや、確かにね。

溢れるくらいソースかけるのが醍醐味ですけどね。

ソースの入れ物(業務用の銀色の軽量カップみたいなやつ)から直接くらいの勢いで流し込むんですよ。

半分くらいイってたなぁ。

てか絶対、慌てて零したって感じでした。

これマヨネーズかけないで食べられる味覚の人おらんやろ…。


「お待たせしました。さぁどうぞ!」ニコッ☆


それ、絶対わざとやんな…?失敗したけど笑って誤魔化しとけ、みたいなアレやんな?

もしこれで「オレって完璧☆」とか思ってたらコロすぞワレ…。


もう目の前には絶望と言う名の黒い物体しか無いわけですが、これしかないんだし食べるしかありません。

オカンのトンデモ料理を食うしかなかった幼少の頃のトラウマを思い出して泣きそうになりながら箸を取りました。


なんということでしょう…!


上の表面は焦げで真っ黒ガビガビ。

下の麺は中途半端に焦げてゴムのような食感。(コテで切れないんだよコレwwww)

なのに!匠の技が光ります。

中央部はまったくの生です。

生地には何の味付けもされておらず、ドロドロの塩辛いだけのソースと相まって混沌(カオス)と化したその味はなんとも表現のできないマズさです。


マヨネーズどこ行ってん!(ブチギレ)


一口食べただけで吐きそうになりました。

でも堪えました。

実は以前に、これよりマズいお好み焼きを食べたことがあるからです。(しかも店でカネ払って)


ソースは好みがあるからしょうがないって言えばしょうがないんですが、(私は普段おたふくソースという甘めのものを使っています)すんげー塩辛いソースでした。

とりあえずソースと、焦げを除けて食べてみたけど、生地に味がついてない時点でアウト。

ふつうは粉を鰹出汁で溶くのでソースナシでも食べられるはずなんです。

焼きソバも予想通り味ついて…多分…なかったし。

てかこのソースの破壊力パねぇ。

味濃すぎて何食ってんのか解らんレベルでした。

ビールとか買わせたいから味濃くしてんのかな。


「ぼてじゅう」(他店)とかもあからさまにどろソースで味濃かったけど、それぞれのテーブルにマヨネーズが置いてあって好きに足して調整できたから普通においしかったけどなぁ。

味濃いからアウト、じゃなくて。


生だからアウト、でもないです。

実際、家で作ったら生のことは良くありますし。

(焼きなおすのメンドいからそのまま食べる)


焦げは…ここまで派手に焦がしたことないしな…。


我が人生で2位のマズイお好み焼きでした。衝撃的でした。

おまけに…!


食ってる途中でなぜか竹輪の味が…!!!

トッピングかサイドメニューか何かが混入したのかもしれませんが。

竹輪が嫌いなわけじゃないんですけど、粉モンに竹輪やこんにゃくを入れる行為が許せないんです!

ああ多分これも幼少時のトラウマ。

オカンが竹輪やこんにゃくで嵩増ししてたから…(涙目)


もうこれで「ムリ」を遥かに通り越して突き抜けてしまったので、半分くらいまで我慢して食べて試合終了。

思わず「マズッ!!!」と声に出して言ってしまった…。


無理でした。無理でした。

水三杯飲んで退場しました。

それでも足りず、店出てからペットボトルの水買いました。

死ぬかと思いました。


-------------------------------------------------

回想終わり。


で。

リベンジマッチですよ。

最近のお好み焼き禁断症状がひどすぎたため(上記事件で更に加速)150グラムだけ小麦粉買いました。(涙)

本当は山芋とか入れたほうがおいしいんだけど、そんなの入れなくても普通に美味しく出来上がりました。

どういうことやねん。

1000円払ってプロ(?)が作ったお好み焼きより、ほとんど料理もしない素人の料理のほうがうまいって。


でもね。

大阪のお好み焼き屋は屋台とかも含めちゃうと本当に星の数ほどありますが、「粉を出汁で溶く」という基本的なことをしているところは少ないです。

小麦粉を水で溶いただけのタネ焼いたって美味しくないに決まってるやんwww

(そういう料理(キャベツ焼きとか→広島のお好み焼きの薄い版みたいなの)もあるにはありますが。)


あと、余談。


私が頼んだ「豚玉モダン」ですが。

この「玉」は卵のことです。

生まれて初めて外の店(これが件の人生1番にマズイ店)で、知らずに「豚モダン」を頼んだら卵が入ってなくて驚愕したことがあります。

てゆーかこの店のおばちゃん、「豚玉」を頼んだら焼きあがったお好み焼きの「下」に目玉焼き作って乗せやがったw

広島お好み焼きちゃうねんからwww

(普通は卵を生地に混ぜます。目玉焼きにするならトッピングとして「上」にです。イマドキ「豚」だけのメニューがあるような店は稀と思われます。)


最初に働いた会社の近くのお店だったんですが、辺鄙な場所にある会社だったので他に店がなかったんです。

会社の先輩なんか作ってる本人に「おばちゃん、このお好み、泥の味するわー。よぉこんなマズイお好み作れるよねー。」って平然と言ってたw

先輩が作り方教えてたけど「文句言うなら来るな!」「だってここしかお店ないしー。毎日弁当は無理な日もあるしー。」「うるさい!もう来んな!」というやり取りを毎週してました…。w

本当に泥の味がしたんですよー。今でもあの店、あるのかなー…。(遠い目)