はぁぁぁ…
回を重ねる毎に規制(黒い帯)がひどくなってく東京喰種アニメ。
ここのスタッフは美食家と錦になんか恨みでもあるんでしょうか。
錦の、唯一の「エエ話」なのに絵がひどすぐる…。
立ち直るのにほぼ一週間を要してしまいました。
精神的ダメージ⇒瀕死
実は。
あの教会での戦闘シーン、原作通りの構図、カット割りで動かせば、規制しなければならないようなシーンは1ミリもありません。
思いっきり黒い帯がかかってた、カネキの上に美食家が馬乗りになって「味見」するシーンですが。
マンガでは美食家の腕の動きと、アップになったカネキの苦しむ表情、次の美食家の「手に握った何か」を口に入れる絵で表現してます。
(握り手がけっこう大きくて、内臓のうち何かひとつ抜いちゃったんだと思ってました。
それでもすぐ自己修復しちゃうカネキの体スゲーって思ってたんだがw)
どうしてわざわざあんな直接的な絵で、しかも黒い帯入れちゃったの?
台無し感ハンパない。
まぁ、味見した時の「もしかしてアホなの?」っていうくらいバカみたいな絵は愛嬌として飲むとしても、錦はナイわぁ。
キミさんもびっくりするくらいブスだし、ホントに錦に恨みがあるとしか思えない。
確かに錦ってコレと言って重要なキャラじゃないんだけど、カネキとは違う立場・想いの元に、人間とグールの間で揺れ動く微妙なキャラなんです。
アニメじゃただの「華麗なるやられ役」だけど。
美食家だってそうです。
彼にしてみれば、最高の食事を最高のシチュエーションで食べたいと思ってるだけです。
例えばよ?
「肉は熟成させることでよりおいしくなるんだ。
だから僕は倉庫をひとつ借り切って、温度や湿度を調整する装置を完備して牛肉を管理してたんだ」
とか言われたら「どれだけこだわるんだよwww」と思ったとしても「変態」とは思わんでしょ。
美食家(月山)がカネキにした行為はまさしくこういうことで、行動原理は「カネキをおいしく食べたい」だけなんですよ。
ものすごく単純で純粋。
ゆえに、作中に登場する人物の中で一番わかりやすい人だと思います。
それを、アニメでは(多分、ダークすぎる作品のガス抜きみたいな位置づけで笑いを取るために)視聴者から見て理解不能な変態行為みたいに表現してて、もうホントに幻滅以外の何物でもないです。
前も書いたと思うんですが、原作マンガは登場人物一人ひとりにそれぞれの立場や思想があり、敵味方というような画一的なものじゃなくてそれぞれがそれぞれの正義と行動理念で動いていて、全員が「生きてる」って感じなんです。
「それは解るんだけど、それを許しちゃうとこれがこうなって…困っちゃったなぁ」という複雑なストーリーなんです。
月山がカネキを食べたいのは解るけど、カネキ食べられちゃうわけに行かないからなぁ、みたいな。
1クールで話を進めるために不要な部分を端折ってるつもりで、原作のキモを全部削っちゃってます。このアニメ。
カネキが単に美食家にだまされてレストランに行っちゃうんならイトリさんは何のために出て来たんだよぅ!
(多分、あのお色気シーンのためだけ)
ひどいわ、マジで。
多分、アニメのゴールは8巻なのでエピソード切りまくってるんでしょうけど、8巻以降、美食家も錦も、目的が同じという理由でカネキと行動を共にします。(美食家の場合はちょっと違うけど)
アニメ的に言えば「味方になる」んですが、原作的には「単に目的が同じで、同じ行動をしているけど味方なわけじゃない」んです。
そんな単純なハナシじゃないんだよぅ…。
すごく残念な気持ちになってるものの、やっぱり放映当日になったらテレビの前で正座してリアルタイムで見るんだろうなぁ…。