☆ 春日大社大宿所
(おおしゅくしょ)



大和国添上郡
奈良市餅飯殿町50-1
(商店街内のため車通行不可)
*「おん祭」開催日以外は立入禁止



「春日若宮おん祭」の始まりを告げる「大宿所祭(おおしゅくしょさい)」が行われる地。「奈良もちいどのセンター街」に面した立地。そちらは近鉄奈良駅より南へ300mほど下ると「ならまち」がありますが、そこへ繋がる商店街。
春日大社の公式サイトには以下のように示されています。
━━大宿所は、おん祭の願主役(がんしゅやく)、御師役(おしやく)、馬場役(ばばやく)を勤める大和士(やまとざむらい)が、神事奉仕に当って精進潔斎を行う参籠所である━━
◎「おん祭」とは春日大社の別殿、若宮神社の祭祀として奈良市東部市街地一帯にて行われる、大和国最大の祭。毎年12月15~18日の3日間執り行われます。保延二年(1136年)に関白藤原忠通によって始められたと伝わります。
「大和士(やまとざむらい)」とは、「おん祭」がもとは興福寺衆徒が主宰していたものの、衆徒が僧兵となり大小名化し、「若宮祭礼流鏑馬願主人」を名乗り、ついには「おん祭」全体の主催者のようになったというもの。
◎「大宿所祭(おおしゅくしょさい)」の内容については同サイトに以下のように。
━━(旧遍昭院趾)「センジョ(遍昭)行こう マンジョ(万衆)行こう センジョの道に何がある 尾のある鳥と尾のない鳥(兎)と センジョ行こう マンジョ行こう」と子供に囃されたのは懸物(かけもの)のことで大和の大小名より献じられた雉や兎が懸け並べてお供えされたのである。現在も地元篤信者による懸物が境内に寄進されている。
その他境内には、渡り武具といわれる野太刀、馬長児の笹などが人目をひき、ご殿の中では神前の珍しい献菓子や流鏑馬勤仕の稚児よりお供えされる稚児の餅、装束類が所狭しと並べられている。
15日午後2時半からは地元各商店街による大宿所詣行列の為に、午後4時半からは旧儀による大和士の為に、また午後6時からは一般参拝者の為に「御湯」が立てられる。湯立巫女の腰にまく“サンバイコ”は、安産の霊験あるものとされ、特に妊産婦の参拝が多い。その他、がん除け・ぼけ封じ等の諸祈願の祈祷を受付けているのでご希望の方は春日大社まで。またおん祭の名物料理“のっペ汁”“あめ湯”が地元商店街の人たちの手によって振舞われ終日大旅所内は活況を呈する。午後5時より、おん祭の無事執行を祈願して大宿所祭が行われる━━




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