☆ 大日山35号墳 (岩橋千塚古墳群)



紀伊国名草郡
和歌山市岩橋・井辺
(アクセスや駐車は → 「紀伊風土記の丘」資料館の記事にて)
(登拝時間は資料館からの最短コースで20~30分程度)



「岩橋(いわせ)千塚古墳群」の一。
紀国造家一族の古墳群とみられ、一族が祀る日前神宮國懸神宮の東方丘陵地の山頂から麓にかけて斜面一面に、およそ600基(800~900基という資料も)も築かれた古墳群。

「大日山35号墳」はその丘陵頂の一つに築かれた最大級の古墳。族長の古墳とみなされます。

立地や規模もさることながら、特徴的でユニークな副葬品が注目されます。概要や出土品は下部写真にて掲載することで割愛します。

被葬者を推測するに、紀伊国造に着任したと仮定し、かつ築造時期からすると紀忍、国見、麻佐手、国勝、この辺りのいずれかとなるのでしょうか。


山塊の右上端(西端)に築かれています。

向かって左側が前方部、右側が後円部。

前方部から後円部越しに北側麓を。東造出の復元埴輪列が見えます。

三角点は前方部に。

西側麓は和歌山市街地。

南側

東側

石室は残念ながら修復工事中でした。

西造出


東造出の復元埴輪列。







以下写真すべて麓の資料館展示物。こちらは「翼を広げた鳥形埴輪」。

石見型埴輪

以下、朝顔形埴輪・靭形埴輪・蓋形埴輪・円筒埴輪。





両面人物形埴輪


盛装男子埴輪・巫女埴輪

武人埴輪・双脚輪状文形冠帽をかぶった人物埴輪

馬形埴輪

水鳥形埴輪






薄紅色は古代のおおよその「紀ノ川」流路。



*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。