☆ 太安万侶墓伝承地 (田原本町多)



大和国十市郡
奈良県磯城郡田原本町多



古事記編纂に携わったとして知られる太安万侶。その伝承墓が田原本町「多」にあります。

5m程度の小円墳。田の中にあり、耕作者が代々大切に守ってきたようです。

ところが奈良市此瀬町より、銅製墓誌、遺骨とともに太安万侶墓が発見され、そちらが確実なものとなりました。

太安万侶は多氏の末裔で、壬申の乱で活躍した多品治(オホノホムジ)の子。
多氏の総氏神は多坐弥志理都比古神社(多神社)であり、かつての神域内に太安万侶を祀るという小杜神社が鎮座しています。


この小さな高まりを塚とするなら、多氏一族の誰かが葬られたとみるべきでしょうか。
或いは多神社の宮司は「参り塚」だった可能性もあるとみておられるようです。


2012年には奈良市の太安万侶墓より、分骨が納められたとのこと。








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