☆ 野神神社古墳 (奈良市南京終町)



大和国添上郡
奈良市南京終町2-818-1・3 (UR桂木2棟前)
(ローソン大安寺店の東側裏)(P無し)
(墳丘への登拝可能)



かつての「京終(きょうばて)字野神」にある古墳。墳丘に祠が建てられ野神が鎮座しています(→ 野神神社)。

墳丘は原形を留めておらず、現況は南北約22m、東西約11m。形状は不明ながら、明治期の古絵図から前方後円墳ではないかという情報も。

竪穴式石室で家型石棺が安置されているとのこと。5世紀末~6世紀初頭に造られたものとみられ、市内平野部の古墳の一つとして重要であると案内されています。
築造時期は6世紀中頃という資料もあります。

古来より野神として崇拝され井戸が埋蔵されていると伝わっていたようで、明治九年の旱魃の際に村民が協議のもと掘穿すると、石棺が出てきたとのこと。「村民共愕然当惑」したと伝わっています。

その際の見分の資料が残っており、出土品は以下の如くであると。
*古刀 三本(二尺五寸~三尺)
*古鏡 二面
*金・銀・玉等不判然の品が小数
*石棺(丹朱有り) 
これらはすべて埋め戻されたようです。

また大正期に調査が実施され、馬具が出土しているようです。

石棺は「阿蘇ピンク石」製であるとのこと。



「UR桂木」内にあります、右側が「UR桂木2棟」。

南側より。

東側より。



*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。