野神神社 (奈良市南京終町)


大和国添上郡
奈良市南京終町2-818-1・3 (UR桂木2棟前)
(ローソン大安寺店の東側裏)(P無し)

■祭神


かつての「京終(きょうばて)字野神」に鎮座する野神。古墳の墳丘に祠が建てられています。
◎難読地名として知られる「京終」は、「奈良町」の南東端に位置し、「京の果て」という意味から。現在は「UR桂木」が全18棟が建ち並び、当社はその2棟前に古墳とともに残されています。
◎社頭案内によると、
━━此の処は遠い昔より京終の野神様として崇拝の土地で明治九年八月此の古墳発掘当時の見分書によれば添上郡京終字野神と唱する境界に井戸埋蔵されておる由、往古より聞き伝えあり長日の旱魃にて養水引取りの術なき余り農民一同協議を遂げ八月十四日其の場所掘穿した処大なる石蓋顕れ夛人数力を尽し取り除きたる処豈図らんや井戸ならずして石棺有りて…(中略) 村民共愕然当惑…(以下略)━━と。
井戸があると伝わっていたため、困り果て禁断の掘穿を行ったのに石棺が出てきた…そして村民は「驚愕」したと。大変に残念がった様子が窺えます。この時は古墳よりも水だったようです。
野神とは稲作の守護神のこと。「農神」などと称される地域もあります。奈良県は全国でもっとも野神が多く残る地域。

「大和の野神行事」として、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として登録されています。そして奈良市など10町村が「野神行事保存会」として組織化されているとのこと。
◎「京終」に野神は当社と東にもう一社有り(後ほど記事UPします)。例祭は6月5日に行われ、先ず当社にて礼拝が行われた後、東のもう一社にて礼拝が行われるとのこと。

*古墳については後ほど別記事にてUPします。

「UR桂木」内に鎮座、右側が「UR桂木2棟」。

写真には写っていませんが、この右下の方から柵を開け中に入ることができます。

開帳されていますが御神体はありません。



*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。