☆古墳☆ 束明神古墳 復元石槨



大和国高市郡
奈良県橿原市畝傍50-2 
(橿考研附属博物館の屋外敷地内)



高取町大字佐田にある束明神古墳の復元石槨。
橿考研附属博物館の屋外敷地内に設けられています。

草壁皇子の実の墳墓と目される墓。

草壁皇子は天武天皇の第二皇子。母は鸕野讚良(ウノノサララ、=持統天皇)。
天武天皇の皇后であった鸕野讚良との間の御子であり、皇位継承の筆頭でしたが、皇位に就くことなく27歳で早世しています。

第一皇子は高市皇子。
母は尼子娘(筑紫国宗像郡の胸形徳善の娘)。后妃に次ぐ「嬪(ひん)」でした。だから第二皇子の草壁皇子が筆頭に。

皇位継承の順として考えられているのは、
一位 … 草壁皇子
二位 … 大津皇子
三位 … 高市皇子

◎埋葬施設
*横口式石槨
*長さ3.06m、幅2.12m、高さ2.50m(推定)
*凝灰岩の切石の積み上げた特殊なもの。
*断面形は家型
*木製漆塗り石棺であったとされる

「横口式石槨」とは、
━━切石を用いて、内部に木棺や乾漆棺を納められるよう程度の大きさに造られ、短辺の小口部が開口する━━(Wikiより)もの。

古墳時代終末期のもので、「薄葬化」に伴い棺を納めるスペースのみを重視した様式。最高支配者層の古墳にも採用されるもの。


こちらは橿考研附属博物館。この右手前の植栽内に設けられています。




*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。