来壽森神社
(くるすもりじんじゃ)


丹後国加佐郡
京都府福知山市大江町南有路小字九日1460
(境内に駐車可)

■祭神
(不明)


「由良川」中流域の南岸、大江町「南有路」に鎮座する社。当社より東方に50軒程度の小さな集落があります。「有路」の地名由来は十倉神社(大江町南有路)の記事にて。
◎創建由緒等の詳細は伝わっていないようです。「大江町誌」には以下の通り。
━━この社名は古人も些かの関心を寄せたらしく、「くる主森 文字しらず十倉五社大明神の御母なりと云ひ傳ふ」(享保十六年書写「寺社町在旧記」や、「クルス森五社明神 御母神」(享保十九年刊「丹後旧語集」)━━
◎「十倉五社大明神」について、「大江町風土記」という書には以下の通り。
━━有路には、十倉神社という宮さんが五つあります。これは兄弟が五人あって、一番上が野上、二番目が阿良須、三番目が矢津、四番目が五日市、五番目が二カ村にまつってあるということです。祭神は五つとも『木花さくやひめ』という女の神さんです。この五つの内一番大きなのが阿良須神社(現在記事改定作業中、リンクには飛びません)で、式内社になっています━━
「一番上の野上」が同じく「南有路」に鎮座する十倉神社、「二番目」が阿良須神社、「五番目の二カ村」が「二箇」に鎮座する十倉神社

◎当社は神吾田津姫神(木花開耶姫神)の御母を祀る社であると「大江町誌」はしています。ところが記紀その他文献には、父神である大山祇神の子女の記述はあるものの母神の記述は一切無し。そもそも大山祇神はイザナギ神・イザナミ神の国生みの段で化生した、「大いなる山の神」という観念神。母神もまた観念上の神ということなのでしょうか。


境内は南側からの袋小路となっており、境内に駐車可。



わらじを御神体とする境内社。足神を祀るのでしょうか。