稲荷社 (安倍晴明出生の地、安倍文殊院内)


大和国十市郡
奈良県桜井市阿部645 (安倍文殊院内)
(境内有料P有り)

■祭神
白狐(若宮葛ノ葉姫大神)


平安時代の陰陽師、安倍晴明の出生地であり、古代有力豪族であった安倍氏の氏寺、安倍文殊院境内に鎮座する社。出生地伝承はいくつかありますが、当地は安倍一族の本貫地であり有力な候補地と言えるかと思います。
◎ご祭神は安倍晴明の母神。和泉国の信太森神社(葛葉稲荷神社)にて祀られる白狐。そちらには「葛葉伝説」という、安倍晴明誕生にまつわる伝説があります。
━━安倍保名という青年が狩人に追われていた「白狐」を助けます。その後、「葛の葉」という白狐が化身した美しい女性と出会い結ばれ一人の男児をもうけました。ところがあるとき白狐の姿でいるのを保名に見られ、去ってしまいます。すると境内は葛の葉で覆われていたとのこと。またその生まれた男児は安倍晴明であったと━━
◎かつては境内にある文殊院西古墳の墳丘に鎮座していたとのこと。現在は背後の高台に遷座されています。
◎安倍文殊院は「安部丘陵」などとも称される小高い丘陵地に建ちますが、南側の麓には安倍晴明を祀る御門神社という小社が鎮座します(現在記事改定作業中、リンクには飛びません)。


西古墳の背後に参道があります。

少々登らねばなりません。