☆ 岩屋山古墳



大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村大字越小字岩屋山516
(P無し、当日は牽牛子塚古墳臨時Pから5分余り歩きました)



■形状
方墳または八角墳

■全長
一辺45m前後

■築造時期
7世紀中葉~7世紀第3四半期

■埋葬施設
横穴式石室
*桜井市粟原のムネサカ1号墳(未拝)と同形同大、橿原市鳥屋町の小谷古墳(小谷東古墳のみ拝しています)と天理市杣之内町の峯塚古墳(未拝)は一部縮小したもの。

■出土品
無し(すべて盗掘済み)

■周辺の状況
西方500mほどに牽牛子塚古墳
当地周辺はほぼ未開発、多数の古墳があると思われます

■被葬者
斉明天皇の御陵とする説あり
*ただし牽牛子塚古墳が斉明天皇であることがほぼ確定
他に吉備姫王、巨勢雄柄宿禰など



この時代でこの規模は大王級の墳墓ということのようです。江戸時代には斉明天皇陵に治定されていました。

ところが牽牛子塚古墳が御陵で間違いないと見られることから、被葬者としては他の候補かと。ただし斉明天皇の初葬墓ではないかという説も。そうすると八角墳の可能性も。

吉備姫王の治定墓は → 吉備姫王墓
「猿石」で有名な墳墓。

西側に民家が建ち大きく削られ、半分近くしか残っていません。石室には中世の頃に別の墓が設けられたとか。


いずれにしても有力者が眠ることは間違いなく、国史跡に認定されています。


石室内については詳述されてはいるものの、古墳の概要はほとんど触れらていません。

東側の民家越しに。





墳丘頂

墳丘頂から東方向を。