宇波刀神社 (安八郡神戸町神戸)
(うわとじんじゃ)


美濃国安八郡
岐阜県安八郡神戸町神戸字八幡965
(ご本殿の裏手に当たる北側にP有り)

■延喜式神名帳
宇波刀神社の論社

■旧社格
郷社

■祭神
宇波刀大神


美濃国北西部、安八郡(あんぱちぐん)神戸町(ごうどちょう)に鎮座する社。
◎当社は式内社 宇波刀神社の論社に挙げられています。他に宇波刀神社(安八町)も論社に。明治三年に名古屋藩(廃藩置県前は名古屋藩であった)より、式内 宇波刀神社へ改訂の旨通達があったようです。その根拠は不明。
◎岐阜県神社庁は、「美濃国神明帳」(天慶から天徳の頃、10世紀)に「於門明神」とあると示しています。「美濃国神明帳」は、「延喜式神名帳」のすぐ後に編纂されたものと考えられています。わずか数十年の間に、社名を変えたという可能性は低いと言えます。したがって当社を式内比定社とするには困難かと思います。
◎また古えは「五條大明神」とも称されていたとも示しています。「五條」とはこの地が「五條保」であったことからと。文脈から判断するに、いつかの時代に「五條大明神」へと社名が変更されたということかと。
◎さらに元禄(1688~1704年)享保(1716~1736年)の棟札には、「岡戸大明神」との記述があるとのこと。
◎ご祭神の宇波刀大神についてはまったく資料が無く不明。現在は同じ神戸町の日吉神社の相殿に御神体が安置されているようです。