久々美雄彦神社


美濃国多藝郡
岐阜県養老郡養老町沢田1341
(アクセスは下部写真参照)
(駐車スペース有り)

■延喜式神名帳
久々美雄彦神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神
久久美雄彦神


「養老山」を中心とする「養老山地」の北側中腹、山中に鎮座する社。木々に覆われた幽幻の地という表現が似つかわしい印象。
◎創建由緒等は不詳。続紀に承和五年(838年)、仁明天皇より従五位下の神階を授かることから、創建はそれ以前のこと。また「神名帳標目私考」(伴信友)には、神階の加増が九度あると伝わっていることから、従三位相当と見るべしとしています。
「美濃國式内神社考証」など、当社を式内社 久々美雄彦神社としており、比定は妥当なところかと思われます。
◎ご祭神の久久美雄彦神については不明。一説に北方に鎮座する意布岐神社の多多美彦神と同神とするとも。そちらは「伊吹山」の神霊であるとされます。社頭案内は「当社から伊吹山を望む位置にある」という理由を挙げています。
当社とほぼ同緯度の北方に南宮大社が鎮座します。意布岐神社南宮大社ともに製鉄(製銅)鍛冶氏族である伊福部氏が奉斎していたとされる社。当社もその一つという見方もできるかと。
◎これとは別に天戸辺尊の分身である久久美穂彦神という説を挙げているのはWiki。出所は不明。資料が無く不明の神ですが、天戸辺尊は大戸辺尊のことではないかと。神代七代の第五代の神。「集落の狭い通路には防壁の守護神がいるとされ…」(Wikiより)、当地は「不破関」から「養老山」東麓へ抜ける古道があったとされることからのものではないかと考える次第。


「弘高鉄工 養老工場」さんの横を山へ向いて走る道があります。Googlemapには表示されていない道を上って行きます。途中の獣除けフェンスはセルフ開閉、さらに上ります(計5分ほど)。鳥居手前に空きスペースがあり駐車可。


石段、坂道が続きます。




ご本殿は少々雑な覆い。

境内社 三社神社(伊邪那岐神 伊邪那美神 木花咲屋姫神)


隙間からは「南宮山」が望めますが、「伊吹山」は樹叢に覆われ不可。