☆ 「貝ヶ平山」北西山中 藺生峠 磐座 (寝地蔵)



大和国城上郡
奈良県桜井市小夫
(アクセスや駐車は下部写真参照)



桜井市の北東端、「貝ヶ平山」(標高821.7m)の北西中腹に座す磐座。標高は500m余り。車ですぐ側まで行けます。

当地は桜井市「小夫(おおぶ)」。西麓から笠山荒神社が鎮座する「蜂ヶ峰」辺りまでは「倭笠縫邑」の有力候補地。

またすぐ東隣は奈良市「藺生町(いうちょう)」。都介氏が拠点とした地。

形状等から察するに縄文~弥生頃からの磐座となるのでしょうか。平らに加工された面が南や南西方向を向いており(正確には測定していません)、太陽祭祀が行われていたように見受けられます。

誠に遺憾ながら石仏が彫られてしまっており、その際に動かされた可能性もあるかと。また本来はもっと岩が座していた可能性も。或いは大阪城築城の際に運び出された可能性も。

「小夫」に座すということから豊鋤入姫命が奉斎した磐座である可能性もありますが、「藺生」の隣であるということから都介氏が奉斎していた可能性もあるかと思います。

当磐座がいかに重要な祭祀場であったかについては、→ 天照皇大神社(小夫嵩方)の記事にて


神が宿る磐に石仏が彫られてしまったのが非常に残念。


「藺生峠」の道沿い、北へ向かうと「藺生町」へ、南に向かうと天照皇大神社のすぐ麓「小夫嵩方(おおぶだけほう)」へ向かう道沿い。案内板に従い山道へ。
 

山道は50m足らずなのですぐ。