八幡大神市姫神社


丹後国加佐郡
京都府舞鶴市市場
(国道27号線沿い「ドラッグユタカ市場店」の道路向かいに社号標有り)
(駐車は下部写真参照)


■祭神
誉田別尊
市杵姫大神


東舞鶴の市街地東部、「市場」に鎮座する社。社前すぐには「舞鶴港(東港)」、背後には100mほどの山がありその裾に社殿等が鎮まります。
◎社頭案内は以下の通り。
━━古老の口伝に依れば、創立の年代等不詳なれど、白糸浜は北海鎮護の要港なり。往昔厳島より市杵姫大神白糸浜の東市場宮ノ谷の御碕に鎮座され、専ら海上の守護神として、御神威赫々たり。奇瑞霊験を蒙る者少なからず大神を海鎮明神と尊称されていたが、中世市杵姫大神の御神託により、宇佐八幡大神を合殿に奉祀してより御神験益々高まり神徳輝きいつしか諸人、八幡神社と称するようになった━━
◎舞鶴湾(若狭湾の一部)の真ん中にぽっかりと浮かぶ「冠島・沓島」。この島に天火明命と日子郎女命が降臨、後に籠神社へと遷ったとされます。また籠神社の奥宮であるとも(老人島大明神などが鎮座)。この日子郎女命を「勘注系図」は「亦たの名 市杵島姫命(亦たの名 佐手依姫命とも)」としています。また天火明命が佐手依姫命を娶り穂屋姫命が生まれたと。これは丹後の原始に関わる重要な件。この二柱は海上の守護神として今もなお篤く崇敬されています。
◎社頭案内は「往昔厳島より市杵姫大神白糸浜の東市場宮ノ谷の御碕に鎮座…」としていますが、厳島よりも遥か往昔から「冠島・沓島」に鎮まる市杵島姫大神。丹後の歴史を鑑みるならこちらから当社へ勧請したものと考えます。


国道27号線に面して立つ社号標。車は線路の向かって左手前に停め置きました(写真に微かに写る赤い車)。

出雲型の狛犬。ご本殿前の2対の狛犬(冒頭写真)のうち1対は愛知県岡崎市の名工、酒井孫兵衛作(大正時代)のものであるとか。

参道は線路でぶった切られています。この左手前に停め置きました。

ご本殿へはこの参道ドン突きを左手に折れ、右手に登り、さらに右手へ。

ご本殿

以下、境内社を。

乙姫神社というのが見えます。

大川神社の他にこの地域では珍しく、しかも貴重な兵主神社も。