率川神社 (奈良市西新屋町)
(いさがわじんじゃ)


大和国添上郡
奈良市西新屋町
(P無し)

■旧社格
村社

■祭神
事代主命


「ならまち」内、「西新屋町」に鎮座する小さな社(「本子守町」の大神神社摂社の率川神社とは異なる)。かつて隆盛を極めていた頃の元興寺境内であったと思われます。「庚申堂」の道路向かいから南へ30mほど。門扉で閉ざされており参拝はできません。
◎元興寺の鎮守社として養老二年(718年)に飛鳥の法興寺(現 飛鳥寺)より勧請したと伝わります。おそらくは法興寺が元興寺へ移された際に、飛鳥坐神社から事代主命を勧請したものと思われます。
◎また「飛鳥神並神社」や「率川阿波神社」と称された時代もあるとのこと。「元興寺由来」「奈良坊目拙解」などは、「率川神社」や「率川阿波神社」の呼称は誤りであり、「飛鳥神並神社」が正しいとしているようです。
これについて「元興寺由来」では、「飛鳥川」(鳴川)と「率川」との混同ではないかとしています。「飛鳥川」とはかつて南方100m足らずを東西に流れていた川、ちょうど「ならまち格子の家」の南縁を流れていたようです。



格子の隙間から撮りました。