☆ 高井田山古墳



河内国大県郡
大阪府柏原市高井田(高井田横穴公園内)
(Pは確認できていません、当日は資料館見学と合わせて資料館Pに停めました)



高井田横穴群の中の一基。

そちらよりも100年ほど早く築かれたようです。現存するのは1基のみ。

注目すべき出土品は、「熨斗(うっと)」という火熨斗(ひのし)形のようです。古代のアイロンであるという興味深いもの。当墳を含めて全国で完全形は2例しか出土していないとか。

男性と女性のものと思われる棺が並び、被葬者は夫婦であると推測されています。また副葬品から渡来人であろうということも。

百済の武寧王墓との類似点が多く、飛鳥戸氏の祖である昆支王(コンキオウ)とする説が有力。

この地域の古代の様子を考える上でキーとなるのは「鉄」。採鉱従事者を束ねていた人物なのでしょうか。

概要や詳細、考察についてはとても丁寧にかつ必要と思われる情報を網羅した柏原市のサイトがあるので、リンクを貼り割愛させて頂きます。


昆支王(コンキオウ)



柏原市立歴史資料館から高井田横穴公園へ。


公園内には古墳や各横穴の地図は見当たりません。歴史資料館でパンフを頂きました。そのパンフより。



円墳はキレイな形で残っています。






柏原市立歴史資料館内の展示物。