諏訪神社 (伊賀市諏訪)


伊賀国阿拜郡
三重県伊賀市諏訪1616
(P有、下部写真参照)

■旧社格
村社

■祭神
建御名方命
大己貴命
八坂入姫命
[合祀] 建速須佐男命 天水分神 金山比売命 倉稲魂命 大山祇命 誉田別命


伊賀市郊外の北西端、「諏訪」に鎮座する社。
◎御神体山は北西方向、近江国甲賀郡に属する「笹ヶ嶽」(標高738m)と見られます。当社はその南東麓に鎮座し、社殿もそちらの山頂方向を背後にします。山頂近くには古代祭祀場である磐座などもあるらしく(現地未確認)、中世に至っても祭祀場であったとのこと。地名は「神山」。式内比定社 佐々神社(後ほど記事UPします)がかつて鎮座していました。
◎創建は第60代朱雀天皇(923~952年)の頃、甲賀三郎兼家が勧請したと伝わります。浄瑠璃で知られる甲賀三郎は、地底を彷徨って蛇体となり地上に再び現れたという伝説上の人物(→ 詳細はWikipediaにて)。後には出身の近江国甲賀郡へ戻ったという伝承も。また隣の伊賀国でも痕跡があり、伊賀国一ノ宮 敢國神社のご本殿脇に鎮座する六所神社にも鎮まるという伝承も。そもそもが伝説上の人物であり、勧請伝承は後世の附会なのかもしれません。
◎当地は元々「丸柱村」から独立した地。その「丸柱」にも諏訪神社が鎮座しており、かつては一つのお社だったのでしょうか。


駐車場は境内東側へ周り込んだこちらから。塀の向こう、シャッターのある倉庫前から進入。

車は「民俗資料保存館」前に駐車。境内への進入は特別な事情を除き不可。

一の鳥居と宮川、宮橋。

二の鳥居。境内はとても美しく管理がなされ、崇敬の篤さが窺えます。


伊賀地方一とされる夫婦杉。地上8mの辺りで枝分かれしています。樹齢は400年程度。

社殿等はとても立派なもの。