神武神社 (岩上五社、東吉野村木津川)


大和国吉野郡
奈良県吉野郡東吉野村木津川
(県道221号線沿い、「堂本商店資材置場」内)
(駐車スペースらしきもの有り)

■祭神
(不明)


「高見川」沿い、東吉野村「木津川(こつがわ)」の小さな山村集落に鎮座する社。
◎当社に関する資料は見当たらず不明。磐座らしき巨石の上に四棟の祠が鎮座。また背後の磐座らしきものにも、小さな赤い鳥居と「大山祇大神 神霊」と刻まれた石標が立ちます。
◎巨石はともに幅と奥行きは2~3m程度、高さは1m足らずのもの。据え置いたように見受けられます。従って「磐座」と解すべきかと。
◎四棟は右から(向かって左から)弁財天社・愛宕神社・浅間神社・水神社と社名が祠に記されています。Googlemap上は「神武天皇社」と表記されるも、現地を拝欄する限りは「神武天皇」に関するものは見当たりません。社名が正しいのかすらも不明。
◎当地は丹生川上神社 中社から「高見川」上流1.5kmほど。中社は神武東征時に戦勝祈願が行われた地。また北側の山中には「鳥見霊畤(まつりのにわ)」の候補地の一つがあります。その距離わずか600~700mほど。さらに「高見川」の源流となる「高見山」は、神武天皇が大和入りする目前に「国見」をしたという「高倉山」の候補地の一。これらがすべて史実であるなら、当地はその通過点。当地にも神武天皇の何らかの伝承があったのかもしれません。


車はこのように停め置きました。ただし資材置場の出入口にもなっており、配慮が必要かと思います。


磐座の上に石垣が施されてしまいました。また四殿を拝するには磐座の上に登らないといけません。


愛宕神社だけが少し大きい祠に。

四殿の背後より。

こちらが「大山祇大神 神霊」。

いわゆる「山の神」ということかと思います。林業など木材を扱う人々の守護神であろうかと。資材置場にされておられるこちらの業者さんも、その業種のようです。