☆ 「與喜山」山中 「東ののぞき」(推定地)



大和国城上郡
奈良県桜井市初瀬
(登拝は → こちらの記事にて)



「與喜山」山中の山腹に多数座す磐座群の一。
立地や形状から「東ののぞき」ではないかと。

標高は350m以上でしょうか。
與喜天満神社近くの登拝道から。

「東ののぞき」という呼称については、寛永十五年(1638年)の「長谷寺境内図」という古書に記されているとのこと。
別に「北ののぞき」という磐座群があるとのことで、こちらは藤本浩一氏の「磐座紀行」内の「長谷寺と天神山」の項に記される「四の磐座」とも。

藤本浩一氏が紹介しているのは、「一の磐座」から「四の磐座」までのようで、こちらの磐座群については紹介されていないようです。

「のぞき」という呼称から、おそらくは眺望が開けた場所であったのだろうと思われますが、現在は樹叢に覆われ見通しはまったく無し。




與喜天満神社一の鳥居と「與喜山」。

割れてしまっているようにも見受けられます。元は3~4体ほどの岩を重ねていたのでしょうか。


明らかに平らな面を垂直に立てています。太陽祭祀であろうと思います。

他でもよく見られる、急斜面に長細い磐座。