☆ 吉野首部連祖 加彌比加尼之墓
(よしののおびとべのむらじのそ かみひかねのはか)



大和国吉野郡
奈良県吉野郡川上村井光
(アクセスは下部写真参照)



神武東征の砌、出会ったとされる井光(イヒカ、井氷鹿)の伝承地「井光(いかり)」。

記には井氷鹿が吉野首の祖と記されます。
「新撰姓氏録」には「大和国 神別 吉野連 加弥比加尼之後也」とあります。そして注記として「謚神武天皇行幸吉野 到神瀬 遣人汲水 使者還曰 有光井女 天皇召問之 汝誰人 答曰妾是自天降来白雲別神之女也 名曰豊御富 天皇即名水光姫 今吉野連所祭水光神是也」と。

ここで言う所の「水光姫」が井氷鹿のこと。つまり「井氷鹿=水光姫=加彌比加尼」ということ。大和国葛下郡の長尾神社では「水光姫」として鎮まっています。


神武天皇と井氷鹿が出会ったという「井」はこのすぐ側。そこには「神武天皇御舊跡井光井蹟」の石碑が立てられています。

いわゆる「深吉野(みよしの)」という奥深い山中の史跡、このような時代の墓がしっかりと伝承されていることに驚きを隠せません。


国道169号線から「井光」へ。5分ほどで「井氷鹿の里」という、小さな道の駅のような施設があります。そのすぐ側に掲げられ案内板。

「井光川」を5分ほど遡るとこのような標識が現れます。

ここから150mほどの登山。

ここからは案内が一切無く、かなりさ迷いました。

こちらは「神武天皇御舊跡井光井蹟」。この向かって右手30~40mほどのところにあります。

注意深く見ていないと見過ごします。