阿多古忍之社 (忍者神社、愛宕神社境内社)


伊賀国阿拜郡
三重県伊賀市上野愛宕町1830
(愛宕神社境内に駐車可)

■祭神
雉子神(キザシノカミ)
小天狗清蔵


伊賀市街地に鎮座する愛宕神社の境内社。2016年に愛宕神社から遷座させ境内社として祀ったとのこと。どうやら街興しが目的のようです。
◎「愛宕神社由来記」によると、愛宕神社は「神域は天正九年(1581年)兵火に焼かれて灰燼に帰したが、乱後修験行者小天狗清蔵坊の勧進によって再興をみるに至った」とあります。
◎その小天狗清蔵坊については、皇學館大学の研究部会のデータが「伊賀国伊賀郡山出村にひとりの神童があらわれました。この童は奇行が多く容姿も怪異そのものでありました。そのため世間では『天狗の申し子』と噂しました」と。いわゆる忍者ということかと。
◎雉子神とはその忍の先人、最古の密偵であるとのこと。伊賀上野観光協会は「雉子の御霊」と表記し、「建国の折、天界と下界を行き来し、高天原の考えを日本の国土に伝えるために活躍した人」であると。
これは神代の時代に、天照大神と高皇産霊命が葦原中国を平定するために遣わした天稚彦が、いつまでも戻って来ないのでその理由を尋ねるために降ろされた「雉の鳴女」のこと。これを「密偵」と捉えて祀ったのであろうと思います。