楯ヶ崎
志摩国英虞郡
三重県熊野市甫母町
(駐車、アクセス等は下部写真にて)
所要時間 : 片道40~60分ほど
途中真ん中ほどに阿古師神社が鎮座
歩きやすい服装がベター、登山装備不要、杖は用意されています
海に突き立てた楯が連なるという
三重県屈指の観光スポット。
高さ80m、周囲550mもあるという巨大な岩盤は圧巻の一言。
間近で見ると臨場感も伴い一層の迫力。
打ち付ける潮騒
吹き付ける海風
私のように高所恐怖症者が
身を乗り出したりでもすると
それはそれはもう…凄いものです。
当然のことながら
この威容な姿は古代人も畏怖の念を持っていたように思われます。
神武東征の砌、当地にまで進軍している可能性が高い。
皇軍は「天磐盾」(比定地は神倉神社の「ゴトビキ岩」)に登ったあと一旦引き返し進軍。
ところが暴風に遭い皇舟は漂蕩、海神を鎮めるために稲飯命、三毛入野命の両兄が相次いで入水しています。その後「熊野荒坂津」(別名「丹敷浦(にしきのうら)」)へ向かったと(【書紀抄録】稲飯命と三毛入野命の入水の記事参照)。
また当地の「二木島湾」が「丹敷浦」の候補地の一つと考えられています。
以前はこの千畳敷に神武天皇最終上陸地の石碑が立っていたようです(台風で倒壊、現在は駐車場に移設)。
台風にでも遭ったのでしょうか。
「楯ヶ崎」にしろ「千畳敷」にしろ
上陸というよりは岩盤に打ち付けられて乗り上がったといったところなのでしょうが。
上から眺めてのこの迫力、
船上から見る迫力は何倍にも感じることと思います。