三木神社 (尾鷲市三木浦町)


志摩国英虞郡
三重県尾鷲市三木浦町440
(P無し、50mほど西手前に停め置きました)

■祭神
(不明)


熊野灘の入り江となっている「三木浦」の海辺に鎮座する社。遠洋漁業や真鯛、鰤の養殖が盛んな小さな港町。海上の守護神として奉斎されている社かと思われます。
◎創建時期は不明。江戸時代には松尾大明神と称されていたとか。松尾大明神とは神武天皇(狭野命)の兄(三男)、三毛入野命(ミケイリヌノミコト)のこと。神武東征の砌、荒浪に行く手を阻まれたため海神を鎮めるために入水しています。その地が「楯ヶ崎」の近くの阿古師神社の社前の海であると。当地からは海上ルートで南6~7kmほどでしょうか。当社はそちらからの勧請なのでしょうか。
◎「紀伊続風土記」には次郎明神社と記されています。既に長男の彦五十瀬命を紀州或いは泉州で失っていたことからの次郎なのでしょうか。
◎当地より南方、狭野命の兄たちが入水した地を「二木島(にぎしま)」、当地は「三木」。北方には「八鬼山」、九鬼水軍の拠点「九鬼(九木)」があります。おそらくは「一木」から「九木」、或いは「十木」以上と何らかの繋がりがありそうです。