☆ 「笠置山」磐座群 (2)



(1)の記事からの続き。

五輪塔?なる仏教設備が磐前に立つ「笠置石」のすぐ隣に「弥勒磨崖仏」が座しています。




あまりに巨大磐座があちらこちらに座しているため、どれが核となるなのかは分かりかねますが、その巨大さからそれに近いものであろうと思われます。




「磨崖仏」とあるように、誠に残念ながら貴重な磐座が傷つけられてしまいました。

ちょうど彫るのに適したものがあるとでも思ったのでしょうか。
このような非道極まりない行為が許されてしまったことは、痛恨の極みであり、遺憾の極み。

仏などという外来新興宗教が、数万年も前より天地開闢以来日本人が崇め続けた、神が宿るという磐座を毀損してしまったのです。

もう元には戻りません。

このような姿になってしまった磐座に、神はどうやって降臨できるのでしょうか。




「太師堂」の裏側の磐座。




いつもなら感動ものの磐座群ですが、

あまりに巨大なものを目にし続けると感覚がマヒしてきます。




直径2mはあろうかという巨石。

上の写真の向かって左端に写っている磐座です。


順路とは逆行するあまのじゃくさん。

どうせ他に誰もいなさそうやし…。




(1)の記事でも述べましたが、
当地は後醍醐天皇が三種神器を持ち出し挙兵した地。

天皇御製の歌ということですが、
磐座に貼り付けるとはなんたることか…。


「後醍醐天皇行在所跡」は後ほど記事を上げます。




こちらは「もみじ公園」。

磐座がいっぱい座していますが、
上から傍観したのみ。




こちらも公園内の磐座。

3~4mほどはある巨大なもの。




異様な形の「貝吹き岩」。




後醍醐天皇軍、それから修験者が
この岩の上でホラ貝を吹いたからと言われています。

長い歴史の上にはこういった狼藉を働く暴漢が少なからずいます。

寛容な神々はお許しになるのかもしれませんが。建武の新政が短命に終わったのはこれが原因か。


ちなみに丹後の眞名井神社の磐座の上に乗って写真を撮るという事件が起こり、
以来、磐座は閉ざされ直接拝することができなくなりました。さらに籠神社も含めてご本殿周りは写真撮影すらもできなくなっています。




麓を流れる「木津川」。

これほどの巨大な磐座をたくさん動かしてきたわけで、木々はほとんど伐採されたのであろうと考えています。




道中の磐座群をいくつか。




もちろん数百体はあると思われる中の
ごくごく一部です。




山道はさほど苦になるものでもありません。

もっとも息が切れるのは、
駐車場から山門までの間くらいのもの。




先ほどとは反対側の「木津川」。
美しい写真だったので載せておきます。


本来は磐座がどの方向へ向けられているのか、その先にはどんな景色があるのかなど

いろいろと検証してみたいところですが
いつも磐座に感動するあまり忘れてしまう…




道中の磐座群の続きを。




次から次と現れます。




これなどは全長5m近くあるでしょうか。

急斜面に垂直に立てられた
よく見る光景。

これは何を意味しているのか、
磐座の専門家にぜひお話を伺ってみたいものです。




道中の撮り溜めたものを一気に。

これでもごく一部なのですが…。







勢い余って(3)の記事に続きます。