矢田部神社 (与謝野町石川)


丹後国與謝郡
京都府與謝郡与謝野町字石川字小字矢田4626
(駐車は下部写真参照)

■延喜式神名帳
矢田部神社の比定社

■旧社格
村社

■祭神
(不明)


「野田川」流域に広がる丹後の幕開けの地の一つ、「加悦谷」の北部「石川郷」内に鎮座する社。「石川郷」は物部氏が拠点とした地。郷内には物部神社など物部氏ゆかりの社が鎮座します。
◎創建由緒等は不明、式内比定社でありながらほとんど分かっていません。社名から物部氏系の矢田部氏が奉斎した社であろうことが分かります。
◎矢田部氏については、「新撰姓氏録」には「左京神別 矢田部連 伊香我色乎命之後也」とあります。伊香我色乎命は饒速日命六世孫。一方「先代旧事本紀」には、饒速日命八世孫の武諸隅命の孫の大別連公が、仁徳天皇の御代に矢田部連姓を賜ったとあります。いずれにしても物部氏。
◎ご祭神についても、伊香色雄命とするものと武諸隅命のものとが分かれています。いずれにしても矢田部氏の祖とされる神が祀られているようです。
◎かつては南隣の「香河(かご)」集落にあったが流され、当地にて再建されたという説も。現在「香河」には主だった社は見当たりません。ところが地名読み、「大江山」北裾ということなどを鑑みると、特別な地であった可能性もあるかと考えています。


車は府道16号線に停めました。

社殿は山の手前麓。車を停めたのはこの写真の右手、ここからは歩きました。


付近に民家は見当たらず、寂れきった古社という風合い。


境内から鳥居を。