☆「ミハ山」(祝戸)磐座群
大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村大字祝戸
(「飛鳥稲淵宮殿跡」無料駐車場からすぐ)
明日香村内「祝戸(いわいど)」地区にある通称「フグリ山」。その東尾根続きに「ミハ山」があります。標高は216m。
外見上は離れた山にも見えないので、一くくりにされているようです。
また「フグリ」というからには、本来は球状のものが2ヶあるのが普通で、両方を合わせて「フグリ山」という見方も。
結局のところ多少の曖昧さを含んでいるように思います。
この「フグリ山」と、南東麓すぐに座す「マラ石」がセットで男性器を成しているとされます。
当史跡の焦点は2点。
◆「ミハ山」山頂に磐座群があること
◆それをもって「飛鳥の神奈備山」に比定する説が有力であること
下部に一気に磐座写真を掲載します。
数多くの磐が座しているものの特大のものはなく、縄文あるいは旧石器時代といった原始のものではないように思いました。
(「磐座」はまだまだ浅学です…)
「飛鳥の神奈備山」について。
「日本紀略」には、「大和国高市郡賀美郷甘南備山の飛鳥社を同郡同郷鳥形山に遷す」と記されています。
「飛鳥社」とは式内名神大社 飛鳥坐神社のこと。「鳥形山」とは現社地の山のこと。
つまり「飛鳥の神奈備山」にはかつて、飛鳥坐神社が鎮座していたことが分かります。
ところが「飛鳥の神奈備山」が行方不明となっています。そしてこの「ミハ山」が現在の最有力候補地。
この件については別途記事を起こしたいと思います。