☆マラ石 (明日香村)
大和国高市郡
奈良県高市郡明日香村祝戸
(石舞台古墳を東へ、県道15号線を200mほど南下し公園のような道を右へすぐ)
(P無し)
その名の通り「マラ」の「石」。
かなりリアルな形状、石造物と考えていいかと思います。
明日香村には加工された石造物が多く、
磐座等は案外少ないものです。
多くの磐座が刻まれてしまったように思っています。
飛鳥坐神社の陽石群は、
場所さえ動かせど加工がなされていない、いわゆる「磐座」の範疇であるかと思いますが。
「マラ石」は「フグリ山」とセットであると考えられています。
つまり一連の男性器ということ。
「フグリ山」は西方の「ミハ山」のこと。
地元では「フグリ山」でしか通用しないそうです。
「ミハ山」は「三輪山」と関連があるという説も。
個人的には「ミヅハノメ神」と関係があるかとも考えています。
この「ミハ山」の山頂には磐座群があります(記事未作成)。
この磐座群に対して、後の時代に据えられたのが「マラ石」かと思います。
ここからは個人的な「想像」を。
実は東方に「フグリ」の形状をした
こんもりと丸い小山が2つあります。
こちらこそが本来の「フグリ山」ではないのかと。
そして「ミハ山」の磐座群は、
他の磐座にも多く見受けられるように、例えば大地を支配する女神といったような捉え方をしていたのではないか。
いつの頃からか錯誤混同が起こったのではないかと。
またいずれ記事にしますが、
多くの方が指摘しているように「飛鳥の神奈備(神丘)」は「ミハ山」かと思うのですが。