中言神社・光圀神社


紀伊国名草郡
和歌山市田尻699
(P有)

■祭神
[中言神社] 名草彦命 名草姫命
[光圀神社] 不明


「名草山」から北に付き出した尾根の麓に鎮座する中言神社。当社もまた中言神社(吉原)からの勧請であり、かつて15社分霊されたうちの一社。分霊時期は不明。
手前に光圀神社がどっかと鎮座しており、中言神社は奥まってしまった格好に。その社は鳥居や眷属神の様子から稲荷社であり、宇迦之御魂神を祀っていると思われます。
中言神社への鳥居横に奇岩が座しています。ご本殿の位置からは御神体ではなさそう。「紀伊續風土記」(江戸末期)もこの岩について触れており、「少し頂を露したる石あり 地に入る深さ知りかたし 日前宮濱ノ宮へ遷坐の時御腰を掛けられたる石なりといふ」と。なお境内社として磐長姫命を祀る岩御前社が鎮座していますが、「紀伊續風土記」は同村中から合祀されたと記しており、関連は無さそうです。


光圀神社のご本殿手前に、中言神社への鳥居があります。


その鳥居横の奇岩。

違う角度から。

光圀神社