☆ 東乗鞍古墳


大和国山邊郡
奈良県天理市杣之内町大字東乗鞍・乙木町大字北山
(無料観光駐車場が隣接)


■形状
前方後円墳 (周濠有り)
■全長
83m
■築造時期
6世紀前半
■埋葬施設
横穴式石室
■出土品
円筒埴輪片、挂甲の小札、馬具の杏葉等(盗掘済み)
■周辺の状況
大和盆地の東山麓(「龍王山系」の西麓の丘陵を利用して築造)
石上神宮から南南西1km余り
「杣之内古墳群」の一。北には「石上・豊田古墳群」、南には「大和古墳群」。
■被葬者
物部氏の首長級墓ではないかと考えられる


西乗鞍古墳に隣接しています。当古墳の方がやや時代は後、規模も一回り小さめのようです。

天理大学の民有地になるのでしょうか、立ち入りは不可、史跡認定もなされていません。また木々が生い茂り全容を把握することすら困難な状態に。

調査は何度か行われているらしく、西乗鞍古墳と同様に物部氏の首長級墓ではないかと。
築造年代も似通っているため、西乗鞍古墳で掲げた候補者のいずれかではないかと考えています。

すぐ東隣の柿畑も明らかに古墳ですが、こちらは古墳という認識すらなされていないもよう。ほぼ同規模の前方後円墳のように見受けられます。


全容は掴めません。許可を得れば天理大学の「親里ホッケー場」から見学できるのかもしれません。

石室はここにあるのかも…。

周濠跡と思われます。

隣の柿畑。柿を育てるには墳丘の斜面が適しているようです。