唐笠山山頂磐座 (大穴持神社)


大和国葛上郡
奈良県御所市朝町
(大穴持神社社殿から30分程度の登山が必要、軽めの登山装備がベター)
(P無し、大穴持神社参照)


標高322m、美麗な三角錐の山容と典型的な神奈備山である「唐笠山」。中腹には大穴持神社が鎮座、そして山頂に巨大磐座が座すというまさしく霊峰。

また葛木御歳神社背後の御神体山や奥山とは尾根続き。一帯を鴨族が霊地として捉えていたように思います。

さらに当地一帯は銅の産出地。大穴持神社の記事に詳しく記しています。

巨大磐座はひょっとしたら地面下で繋がっているのかもしれません。露出部分で全体は10m余りといったところでしょうか。

気になるのは大穴持神社が山頂ではなくあさっての方角を向いていること。どちらかというと横一列に並んだ境内社の背後に山頂があります。
ご本殿は無く、瑞垣内にあるのは二本の木のみ。山そのものを御神体としているのであろうと思われますが、違う方向を向いているのは何か特別な事由でもあるのでしょうか。

低い山であり、それなりに知名度もある磐座なので、途中までは道らしきものもあります。終盤はロープを伝ったりと少々険しいものですが。
杖と滑りにくい靴はあった方が良さそうです。もちろん冬以外は蛇対策や巨大蜂対策などもあれば良しと。

非常に残念で甚だ遺憾なのは、石仏が彫られてしまっていること。このような醜悪極まりない悪業は、修験道の輩たちの仕業でしょうか。


中腹の大穴持神社。ちょうどこの背後から













頂上部から。下に磐座を。

こちらを含めて2枚の写真は登山中のもの。


こちらは下山中に見つけたもの。二体座しており結界を張っているような雰囲気。実は下山中にお決まりの迷子に(笑)まったく違う方向に向かっていました。

こちらも迷子になったおかげで見つけた「水泥池」。