☆ 菟田の高城
(うだのたかぎ)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市菟田野佐倉
(アクセスは下部写真にて)
(P無し、櫻實神社から徒歩20~30分程度)


神武東征ゆかりの史跡!「日本最古の城」!
…ところが記紀に「城」などという記述はありません。

せいぜい軍の休息場といったところ。
これは兄猾(エウカシ)を伐った後、催された宴での場面。「久米歌」の中に登場するもの。

こういった古代の伝承が残るとはさすが菟田野!などと感じます。
奈良県民なら「菟田野」とはどんなところなのかの想像はつきます。けっこうな田舎、山村地帯です。

宇陀郡にはゆかりの地というものが随所に見られ、東征軍の足取りがまざまざとよみがえります。

櫻實神社(麓)…神武天皇が植えたとされる「八ツ房杉」
宇賀志神社(東1km足らず)…兄猾・弟猾(エウカシ・オトウカシ)が祀られているとされる、また兄猾が誅された「血原」もこの辺り
神武天皇聖蹟菟田穿邑顕彰碑(北東2kmほど)…東征軍がこの辺りに進軍してきたとされる伝承地

もう少し範囲を広げると、至るところに伝承地があるので、この辺りまでにしておきます。

当史跡に関しては、案内板があるので概要は省略します。
具体的な内容までは分かっていないようです。

一時期、ここを根城としていたのでしょうか。

根城とするのであればそこそこの高所でないと危険であろうと思いますし、簡単な寝泊り小屋を造るために木を伐り出せば、見晴らしも良くなろうかと。

標高差はせいぜい50m足らず、程よい高さかと思います。


櫻實神社の手前100mほどに分岐があります。左へ進めば櫻實神社へ、右へ進めば当史跡へ。


ここからは山道。健常者なら10~15分程度で史跡へ。喘息持ちの私で20分余り。下りは走って3分ほどでした。