葛木神社 (金剛山)


大和国葛上郡
奈良県御所市大字高天476 (金剛山の山頂近く)
(ロープウェイ降り場から徒歩20~30分ほど)

■旧社格
村社

■祭神
一言主大神
[配祀] 建角身命 大山祇命 豊受比売命 素盞嗚命 大国主神 少彦名神 玉依比売命 健御名方富命 後醍醐天皇 護良親王 楠木正成 楠木正行


金剛山(標高1125m)の山頂近くに鎮座する社。金剛山はかつて「高天山」と称されていました(金剛山の山号は密教由来のもの)。神話の高天原は今でこそ九州高千穂などとされていますが、少なくとも平安時代後半~江戸時代頃までは、金剛山(高天山)の中腹であるとされていました(大和国葛上郡 高天山の記事参照)。
当社の創建は役行者によるもの。天智天皇四年(656年)に高天山にて修行を開始、転法輪寺を建立。その際に鎮守社として当社が創建されたと伝わります。
当社では一言主大神は役行者の祖神とされます。つまりこの当時、一言主大神は三輪氏系(地祇系の賀茂氏)とされていたのであろうことが分かります。

※2015年11月撮影のものです。