飛鳥神社 (太地町)


紀伊国牟婁郡
和歌山県東牟婁郡太地町太地3169
(P無し、社前にギリギリ寄せて参拝しました)

■祭神



鯨漁で有名な太地漁港の前に鎮座する社、例祭ではザクロの身と鯨の皮で鯨の身に模したものを捧げるようです。
◎創建は寛永元年(1624年)に阿須賀神社より勧請とされています。「紀伊国続風土記」には、平惟盛が那智の山成島(当社より北北東3kmほど)の沖で従者とともに入水、その時の太刀が見つかり当社に奉納されているとしています。ところが入水は見せかけで、実際は太地の「水ノ浦」に渡っており、海に太刀を落としたとという伝承も。太刀はエビ網にかかり水揚げされたとも。
◎一方で天慶五年(881年)陽成天皇の頃に「氏神復興 事解男を祀る」とあり、阿須賀神社から勧請される前に事解男神が氏神として祀られていたことが分かります。
◎荒々しい漁師町とは対照的に非常に美しい社殿、塵や雑草一つ見当たらない境内はとても印象深いものです。

*写真は2017年12月撮影のものです。