道相神社 (南丹市)
(どうそうじんじゃ)


丹波国桑田郡
京都府南丹市美山町宮脇ヒノ谷43-1
(駐車には特に困らなかったと思います)

■延喜式神名帳
神野神社の論社

■祭神
神武天皇
五十瀬命
木梨軽皇子


「由良川」に支流の「原川」が合流する手前、のどかな山村の小さな集落内の社。
◎「創建由緒については伝承古文書があるらしく、珍しくはっきりとしています。それによると崇神天皇の御宇、丹波道主命が当地に「野々宮御所」を創建したのが起源であると。その後社名も「道主一ノ宮大明神」「軽野神社」と変遷、最終的に延長九年(929年)に現社名となったようです。
◎ところがご祭神には丹波道主命にまつわる神名が見えません。これについては社伝では、木梨軽皇子が十余年間当地に潜居、その後に軽野、宮脇と移り、神武天皇と兄の五十瀬命を祀ったのを起源としています。そして後世、軽皇子も祀られるようになったと。
そもそも軽皇子は穴穂皇子との政争に敗れ、伊予国へ流された、あるいは自害したと記紀には記されます(→ 「衣通姫伝説」の記事参照)。当地に以上のような伝説が残っているというというのは、真相なのかもしれません。
◎いずれが正しいのか分かりようもないですが、道主王ゆかりの聖地に、軽皇子が神武天皇・五十瀬命を奉斎したということでしょうか。
なお境内には数基の古墳が確認されているようです。

*写真は2017年10月撮影のものです。






こちらから境内奥地へ。

小祠があります。


こちらの小祠の背後に古墳らしきものがありました。