☆山邊の御井 (都祁)
大和国山邊郡
奈良市都祁友田町182
(住所は都祁水分神社のもの、神域内)
(都祁水分神社Pを参照)
万葉集に記される「山邊の御井」。
「山邊の 御井を見がてり 神風の 伊勢処女ども 相見つるかも ー長田王ー」
万葉歌なので美しい歌かと思いきや、スケベ心丸だしの歌。
しかも伊勢斎宮に遣わされた時に詠んだ歌。まさかナンパしようなどとは思ってはいなかったでしょうが…。
聖武天皇に仕え「風流侍従」の一人とも。「風流侍従」というのがよく分かりませんが、おそらく万葉歌人として侍従となった人物かと思うのですが。
「山邊の御井」の候補地はいくつかあります。
「山邊」を「山邊郡」のことと捉えるなら大和国に、「神風の伊勢」を採るなら伊勢国に。
そもそも「山邊」は「山」の「邊(辺)」と捉えれば、それは山さえあればどこでも良いわけで。
大和国では山添村の毛原廃寺と当地、
いずれにしても神聖な雰囲気漂う「御井」ということかと思います。
当地も十分に相応しい地であると思います。
*写真は2019年5月と2021年8月撮影のものとが混在しています。