川俣神社 (西富田)


伊勢国鈴鹿郡
三重県鈴鹿市西富田町709
(社前が少し広くなっており路駐スペース代わりになっています)

■延喜式神名帳
川俣神社の論社

■旧社格
郷社

■祭神
多紀理毘売命
[配祀] 経津主命 武甕槌神 玉依毘売命 品陀和気命 息長帯比売命 崇徳天皇 大穴牟遅命 金山毘古神 八衢比古神 八衢比売神 久那斗神


鈴鹿川に安楽川が合流、つまり「川俣」に鎮座する社。明治の合祀令により和泉町の川俣神社(未参拝)に合祀されるも、昭和の中頃に復社された社。これは中富田の川俣神社と同じ。
式内社 川俣神社には計6社の論社が存在しますが、最有力なのは亀山市加太板屋の川俣神社(未参拝)。鈴鹿川のもっとも上流に位置し、しっかりとした伝承も。次に有力なのは当社・中富田・和泉町の川俣神社三社でしょうか。当地の隣村はかつて国府があったとされる地。また西ノ古墳群・保子里古墳群・井尻古墳群・茶臼山古墳群などの史跡が集中します。式内社が鎮座するに相応しいといったところ。
当地は鈴鹿川に安楽川が合流する、まさに「川俣」の地。国府が設けられたり、多くの古墳が築かれたりと早くから開けたようです。江戸時代には亀山藩より、当社が式内比定社となっていました。
ご祭神は亀山市加太板屋の川俣神社の伝承などから、大毘古命かと思われます。


鈴鹿川の土手の際に鎮座。



鈴鹿川に合流する安楽川。