☆市尾宮塚古墳



大和国高市郡
奈良県高市郡高取町市尾1241(天満神社境内)
(P無し、すぐ近くの「市尾公民館」に許可を頂き駐車しました)



■形状
前方後円墳
■全長
44m
■築造時期
6世紀中頃
■埋葬施設
横穴式石室
家型石棺
■出土品
金剛装の太刀、馬具、鈴、耳環、水晶玉、ガラス玉など多数出土
■周辺の状況
丘陵地に建つ天満神社の境内
■被葬者
巨勢氏の首長級



天満神社の境内にあり、平成25年に発見されたという古墳。国史指定。

高市郡の西端、現在の高市郡高取町「市尾」に築かれた古墳。「曽我川」の西側にあり、丘陵地に建つ天満神社の境内。

場所は古代官道「紀路」沿いの丘陵地。飛鳥の都から紀ノ川河口へ通じる道であり、多くの渡来人が行き来した道。

「紀路」沿いに陣取っていたのは巨勢氏。豊富で豪華な出土品、巨勢氏の解明などの上で大変貴重な発見のようです。境内にありながら偶然というほかありません。古墳であるという認識が無かった可能性も。

ほとんどが盗掘に遇うも出土品はかなり豪華なもの。実際の副葬品は藤ノ木古墳のそれに比肩するものであろうとのこと。


*写真は現地撮影が2019年2月、橿考研附属博物館の展示物が2023年2月のものです。


天満神社の石段を登ります。

ご本殿から見た墳丘。どっからどう見ても古墳ですが。

センサーでライトアップ。近頃はこういったものが増えています。



以下、橿考研附属博物館内展示物を。





*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。