市杵島姫神社 (大神神社雑社)
大和国城上郡
奈良県桜井市三輪字鎮女
(大神神社Pに)
■祭神
市杵島姫命
狭井坐大神荒魂神社の境内、その入口すぐの「鎮女池」の中の小島に鎮座する社。
◎創祀は昭和三十一年、桜井市「茅原」の厳島神社から分祀してなされたと伝わります。そちらの厳島神社の方は創建由緒については不明。古墳時代後期の剥き出しになった横穴式石室を有する弁天社古墳の背後に、富士神社と並び祠が二殿設けられたもの。ともに女神を祀ることから被葬者は女性だったという伝承があったのでしょうか。
◎鮮やかな朱塗りの鳥居と春日造の御本殿。女性の心を鎮めるという「鎮女池」の畔には、三島由紀夫の「清明」と彫られた石碑が立ちます。こちらは三島が遺作「豊饒の海」第二巻「奔馬」の執筆のため大神神社境内で3泊し、狭井坐大神荒魂神社から「三輪山」へ登拝。その時の感想を言葉にし色紙に残したものを石碑としたとのこと。
*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。