生國魂神社 (大久保町)


大和国高市郡
奈良県橿原市大久保町31-56
(社前に路駐しか方法無しか)

■延喜式神名帳
牟佐坐神社 大 月次新嘗 の論社 

■旧社格
村社

■祭神
生國魂神
咲國魂神


原初は「畝傍山」北東の中腹、「洞村(ほらむら)」に鎮座していた社。大正時代に部落全体の移動とともに遷座されています。
◎「洞村」は神武天皇の宮があり、塚があったとされる地(丸山宮址 伝神武天皇丸山御陵)。現在は薮の中となっています。当社はおそらく、大和の国鎮めの神として祀られたのであろうと考えられています。
◎部落全体の移動については、新たに創設された神武天皇陵を見下ろす位置に当たるということから、国家による強制移住。長きに渡り貴重な聖地を守り抜いてこられた村民が、このような憂き目に遇うという大変残念な結果に。
◎また当地までを「牟佐」と称していたこと、祀られる神名から式内大社 牟佐坐神社であるとする説もあります。つまり天武天皇が先勝を祈願した生霊神が鎮まる「身狭社」(詳細は牟佐坐神社にて)ではないかと。
◎現在は村中の小さな社ですが、上記のように非常に重要な由緒を抱えた社であると言えそうです。

※写真は2018年9月と2020年12月撮影のものとが混在しています。





橿原神宮遙拝所